半導体関連の「小さな世界企業」
2018/11/19(月)には、半導体の基板に使うシリコンウエハー出荷容器の世界大手である、ミライアル(株)を紹介しました。
25枚のウエハーが入るポリカーボネート製の透明な容器が主力製品なのだそうです。主要ウエハーメーカー各社を顧客に持ち、特に先端のプロセッサーやメモリーに使う直径300ミリの大口径ウエハーで世界シェア4割を握っています。
ちなみにこの会社、東証一部上場企業ながら、従業員は300人強。中小企業基本法の「中小企業者の範囲」で考えると、ギリギリ大企業に分類される企業です。
四半世紀ほど前には「電子立国・日本」と呼ばれ、世界中の半導体チップを日本の会社が作っていましたが、世界の半導体産業事情はその頃とはすっかり様変わりしてしまいました。ただ、半導体製造装置をはじめ、上記のような半導体関連ビジネスでは、我が国の企業が、しかもそれほど規模の大きくない企業が、依然として世界をリードしています。
半導体ウエハー関連では、過去に、ダイヤモンドワイヤー大手の(株)中村超硬(大阪府堺市)や、ソーワイヤーで世界シェア5割のジャパンファインスチール(株)もご紹介しています。
我が国の半導体関連ビジネス、まだまだ捨てたものではありません。
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