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桜と肺
私は、桜が好きです。
日本人の大多数が桜を好きだと思っていますが、私も大好きなんです。
土曜日に、娘と少しだけ花見散歩をした時に撮ってきた、カバー画像の桜の写真を見ていて、思ったことがあります。
病院で度々見る、娘のカテーテル検査映像の、肺に、似ているんです。
娘の左肺は、正常に機能しているので、造影剤を肺に流すと、肺の隅々まで血液が行き渡る様子が分かります。
その行き渡った瞬間が、カバー画像の様な満開の桜みたいなんです。
逆に右の肺は、肺動静脈瘻と言って、余分に発達した血管によって、肺の隅々まで血液が行き渡らずに、肺から帰ってきてしまいます。
そのカテーテル検査映像は、桜で言うと、幹しかない状態です。
枝もほとんど伸びていません。
娘が読んだら、「こんな例えは、失礼だよ!!」って怒られそうです。
肺動静脈瘻の原因は、肝静脈血が左肺にばかり流れて、これまで右肺にほとんど流れ込んでいなかったことです。
肝静脈血の中の、なんらかの成分が、肺の機能を正常にするらしいです。
具体的になにか分かっていないその成分が、右肺に流れないので、肺動静脈瘻になっています。
血管の繋ぎ方を修正する手術も過去に行いました。
それでも、肝静脈血がうまく右肺に流れず、対処療法的に肺血管拡張薬を小学生の頃から飲み、血中酸素濃度を上げていました。
しかし、12月のカテーテル検査の結果、薬が肺だけに効く訳では無く、全身の血管を広げているため、これ以上は肺血管拡張薬を飲むのは、心臓に負担が掛かっているので止めようということになりました。
結果、血中酸素濃度は下がり、娘の体調はあまり良くありません。
金曜日には、外科的な治療を提案されると思って、病院に行きました。
5年ほど前にも、話が出たことがあり、その場合は大きな手術になることが予想出来ました。
それが、金曜日に見た3月のカテーテル検査映像では、肺動静脈瘻の解消に有効だと思われる肝静脈血が、右肺にたくさん流れていることが確認出来ました。
娘はもう16歳なので、今から右肺の肺動静脈瘻が治るのかは、お医者さんにも分かりません。
でも、時間は掛かるかもしれませんが、いつか娘の右肺も、カバー画像の桜の様に、満開になることを祈っています。
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