ファクト認識の大切さを思い知った話〜企画メシ⑦〜
こんにちは、杉山真太郎です。
参加している講座「企画でメシを食っていく」という連続講座も、11/20(土)の講義で7回目を終えました。8回目の講義で終了するので、あと一回で終わってしまいます。
企画メシとは「企画する人を世の中に増やしたい」と願う主催の阿部広太郎さん(コピーライター、作詞家)が、企画することで道をつくろうとする企画生とともに学び合う連続講座です。2015年から開催されています。
https://kikakumeshi.jp/
https://note.com/kotaroa/m/m621b2f63bfd4
7回目の企画メシで講師を務めてくださったのは、井上佳央里さん。Radiotalkという音声配信サービスを運営しているRadiotalk株式会社の代表です。企画メシに通っていたことのある井上さんのお話の中で、特に心に残っていることを3つほど書き記そうと思います。
『アイデアはやったもん勝ち』
今回は、RadiotalkでLive配信をしてみようという課題でした。収録をして配信するのではなく、その場で実際に本番をしてみようということです。ほとんどの人が音声配信すら未経験だったのにも関わらず、その中でも自分色の光を放つ課題がたくさんありました。素直にすごい。
井上さんがなぜLive配信を課題にしたかというと、実践と似ているから。実際の仕事場では「ゆっくり調べて企画して準備して」というよりも、「その場その場でアイデアを出して企画・行動して」のほうが多いそうです。このスピード感を感じてもらうために、課題をLive配信にしたそう。
「実は…」と少し間を置いて、井上さんは「アイデアは考えたもん勝ちではなく、やったもん勝ちなんですよ。」とおっしゃっていました。
どこかで聞いたことがあるのですが、「考えた人が100人いたとすると、実行するのは10人、そして続けられるのが1人」らしいです。やるだけで10/100になるわけです。そして、続けられるのはさらに減って、1/100。
瞬発力を持って行動することが大事なのでしょう。考えるだけでははなく、考えて行動する。そして、その中で続けられるものを継続していく。
これを繰り返していくことで、自分の色がより鮮明になっていくのかなと思いました。
特にもかくにも、動くこと。はるっぴも言ってましたけど、これに尽きるのかもしれません。
「起業家には前のめりなメンタルが必要で、それはユーザーの声をきくことで維持できる」
何か行動を起こす時に、モチベーションはとても大事な要素です。それはガソリンのようなもので、それがあり続ける限り、人は行動を起こすことができます。とはいえ、モチベーションを維持することは簡単なことではありません。
先程の話とも繋がってくるのですが、続けられる人は100人いても1人です。それくらい続けること、つまりモチベーションを維持することは難しいことなのです。
井上さんは「事業成長のためには、起業家の前のめりなメンタルが必要なんです。その姿勢を保つ時に、私がよくするのは、ユーザーの声を聞くことですね。」と言っていました。Radiotalkを舞台にして、人が良い方向へ変わっていく様やその声を聞くと、井上さんはまた頑張ろうと前向きになれるそうです。
第6回目の講義でお話をしてくださった食べチョクを運営している株式会社ビビッドガーデンの代表 秋元里奈さんも同じようなことをおっしゃっていました。秋元さんも、食べチョクユーザーや生産者さんの声を聞くとパワーが出てくると話していました。
これは僕が感じたことなのですが、行動する時のモチベーションは自分だけでも十分なのでしょう。自分が面白いとか興味があるだけでも、人は行動に移すことができる。そして実は、それだけでも10/100。
でも、継続するとなると、自分だけをパワーの源としていては、燃料切れを起こしてしまう。組織やチーム、世界など、自分を含めた大きな源を意識することで、モチベーションやパワーも一緒に大きくなる。そして、その大きくなったパワーの源泉のおかげで、続けることができるのではないかと思いました。それができると、なんと1/100。
モチベーションの源が大きくなればなるほど、頑張り続けられるのかなと思いました。
「ファクトを見極める」
井上さんが企画する時に気を付けていることは「何が事実で、なにがバイアスなのかを見極めること」だそうです。
これ、実はとても難しいことなんですよね。何よりも難しくて大切、しかし基礎でもあるように感じます。
井上さんは「Radiotalkの立ち位置」をプレゼンしてくれました。いろんな音声配信と比較しながら、Radiotalkの特徴を解説してくれました。僕はこのプレゼンの裏に大量のファクトがあると感じましたし、主観ではなく客観で自身のサービスを認識していると感じました。
ロジックを積み重ねることの大切さは誰しもわかっています。企てを持って考えること行動すること、これは僕達企画生がずっと教えてもらっていることです。
しかし、この企てること、ロジックを積み重ねることの前には、正確な事実の認識が必要不可欠です。
ファクトは土台です。どんなに考えられたロジックもファクトが間違っていれば、崩れてしまいます。このファクトを正しく客観的に認識することは、基礎的なことではありますが、もしかしたら企画することより、もっと意識しなければいけないことなのかもしれません。
他にもたくさん印象的なお話があったのですが、特にこの3つのお話が心に残っています。井上佳央里さん、ありがとうございました!
そして、阿部さん、事務局の方々、企画生の皆さんもお疲れ様でした!みんなのラジオ、めっちゃ面白かったです。
企画メシもあと一回、12月の講義で最終回です。名残惜しい気持ちもありますが、悔いの残らなように頑張りたいと思います。