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HOT DOG LOVEと杉山

昨日2月21日は、HOT DOG LOVEの自主企画を見に下北沢BASEMENT BARへ。今回の企画に寄せて、ロゴ、配信ジャケ、告知チラシなどを担当した。


やたら目に付くチラシ作った

ギターボーカル大将の細川くんが杉山のことを対バンする人たちと並列にnoteに書いてくれたのでお返しで書こうと思う。

細川くんとの出会いは、下北沢THREEの周年にTENDOUJIが出た日。ドラムのユカチャンにもこの日に出会った。細川くんは、できたばかりのCDをTENDOUJIケンジさんに渡したついでに俺のことも知っててくれて渡してくれた。

その場ですぐに、配信になっている音源を聞いてみた。

音源聞いただけでは、録音のアレコレはわからないことは正直多い。音像そのものは聞く人がこれまで通ってきたものが定規になって好きか嫌いか、それがいちリスナーとしてすぐ出せる感想。タイトルは1.2.3.4!!!なんと明快な、、何も込めてないんか。1曲目の印象は、妙にペラいサーフで可愛いなあと思った。2曲目、3曲目もそんな感じだった。夢の中で、タイトルのままドリーミーな雰囲気。バンド名とジャケットのテンションと反しすぎ!と思いながら、4曲目のタイトルはHOT DOG LOVE!!! 結成してもうセルフタイトルかい、と思って聞いてみたら、これが1~3曲目と全然違う。イントロからすでに違う、声の出しかたも違う、歌詞もめっちゃ入ってくる。

ホットドッグラブ、イェー、ホットドッグラブ、イェー、バンドは最高

と軽薄な言葉がどんどん聞こえてくる。

俺のために、きみのために、愛のために 歌うぜぇ

急に軽薄じゃなくなった…(いや軽薄かもしれない)
そして光るものを確かに感じた。

この曲はバンド名を冠してるだけあって彼の目指すバンドイメージは、これなんだろうなと思った。1~3曲目は好きな音楽を真似したり、詞を書いてみて生まれたのかなという印象。(違ったらごめんね)4曲目だけは、ちゃんと内にあるものが出ていて、モノにしている。この曲の嘘のなさがずば抜けていた。このチグハグさに妙に掴まれた。

こいつもしや….(主人公の才能を見出す師匠の目線)

そして俺は、細川くんに「普通にめっちゃよかった、必要とあればデザインとかイラスト手伝うよ(軽薄)(いや本気)」と伝えた。

彼は就職し、職場の最寄りと杉山の家が激近いということで軽薄にも、よく話すようになった。何か作りましょう!と息巻くわけではなく、あーだこーだと漫画や音楽の話をしていると気軽に会う回数が増えた。彼とは歳が離れているので、通ってきた音楽が違うのをいいことにヤング老害をかましつつ、なにやらウマは合い始めていた。杉山さんにデザイン頼みたいです!と言ってから具体的な話をする前にどうでもいい時間を過ごした。

何度かライブを見に行った、初めて観に行った日はギターの石井くんの弦が切れてアタフタ。

「ベースメントがホームのライブハウスなんでベースメントで見てください!」とホームアウェイ問題の話をしてきた。

この前、見に行った日は、TENDOUJIのヨッシーが見に来てたから「緊張してグダグダでした、すんません!!!」と言われた。

気づけば、具体的にロゴを作ったり、ジャケを頼まれたりした。もっと練っても良かったけど、いくつか描いたらもう最初にくれたこれがいいです!と言われた。


右下のアイデアをちょっと変えただけ

2023年秋ごろに「歌えよ!」という新曲が出た。聞いたことない人はぜひ!これがまた良かった。

どうでもいいどうでもいい君が言うあれこれは、、という説教ソング、、と思っていたら、誰にでもできるメロディーでいいから、と急に背中を押してくる。なんでもいいからやれ。といっている若造。歌えよ!!とこれは過去の自分自身を鼓舞しているのか、これを聞いている向こうのどこかのあなたに伝えたいのか、なかなかに謎。

彼のこれまでの経験や話を聞くに、バンドやらんでもいいだろうに、と思う。サッカーでいいところまでいっていたり、地元にちゃんと友達がいるし、なんなら人気者だろうというところまであるし、ある種の平凡さもある。しかし彼はバンドに魅せられたからには、もうやるしかないっぽい。

このままでいいのかおれ、、ってなったんだと思う。この一歩を踏み出せるかどうか。。バンドをやるかどうかの胆力、おれには出せなかった。だからこそバンドカルチャーに魅せられているというのがある。フラストレーション煮詰まって煮詰まった説明のつかない感情をバンドに託したくなる。

バンド文化が好きな自分が到達した解に「この歌は自分のものだ」「自分のために歌ってくれてるんじゃないか」と信じたくなる曲を持つ人たちは強い。というのがある。そういう曲はあればあるほど良い。そういうバンドを好きになる。

HOT DOG LOVE!!!!ってあの音源のあの曲早くライブでやってよ!と伝えても、いやまだ披露できる感じではなくて、と何度も言われた。けっきょく、自主企画用に隠していたようだった。

自主企画のアンコールで披露されたHOT DOG LOVE!!!「君のために歌うぜ」って、空気的にはお祭り騒ぎだったけど、その後ろに確かにある陰も陽も包み込むようなキラメキは、おれのために歌ってくれたと信じたい。そしていままで言い訳ばかりしていたライブとは明らかに違う覚悟を見た。

なんなら涙が出た。それは一生懸命な細川くんを見たからか、笑顔で演奏している彼らの持つ音像なのか、、ちょっと意味不明な涙だった。100人も集めておいて、そんな周りほど音楽好きってわけじゃないとか直前にnoteに書いていた。これまた謎。

昨日も、やりましょう!やってやりましょう!伝説の日!名曲!!と彼は軽薄にも息巻いている。

こいつ、、、もしや。

(※ティシャツ全部売れて良かった)

けど、打ち上げ2:00くらいまで始めないで始めると思ったら3人だったのは本当にダメ!!!!


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