⚠️組み立て式家具のご購入前注意点。据え置く場所の測定は必ず行なってください。岡崎市のオーダーメイド家具屋 杉田木工所。
毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。
【杉田木工所 ホームページ】
【杉田木工所 LINE公式アカウント】
【杉田木工所 代表 杉田 光正 プロフィール】
先日お問い合わせのありました
組み立て式家具のご購入後トラブルについて
お問い合わせが杉田木工所LINE公式アカウントに
寄せられましたので、
今後同じような結果に遭遇して
泣き寝入りになってしまったお客様をおひとりでも
お助けてしたいので、今回
オーダーメイド家具屋の視点から書かせて頂いてます。
今回のお問い合わせ内容
お問い合わせのあったお客様と
直接お会いして打ち合わせをしていませんので
ちょっと家具屋 杉田側に誤解があるかもしれませんが
巾595㍉の場所に据え置きたい。との
ご希望で、この組み立て式家具の外々巾が600㍉。
組み立て式家具の外々サイズをいくらかを縮めたい。
とのご希望で
2枚目の写真でお客様が線を引かれた
「側板」というのですが、垂直に立っている両サイドの板を
薄く出来ますか。とのお問い合わせでありました。
【杉田木工所のお答え】
側板の厚みが15㍉。
見た感じ奥行きが200㍉の側板。
おそらく、側板内部の芯材がパーティクルボード
かMDF。
側板のどちらか一方の化粧面を削りますと、そのあと削って現れた下地面に化粧材を施さないといけなくなる。
単純に側板を削ってしまうと、側板の強度が落ちます。側板がどちらか「弓」状に反ってしまう可能性がある。
この二つの予見から
天板を4㍉ほどカットする方法をご指南いたしました。
組み立て説明用の図面も
送られてきました。
杉田木工所 家具屋 杉田が勧めるやり方は
①の天板を両サイド同じ寸法で縮める。
全体で3㍉~4㍉縮めるのでしたら、
天板の左面を1.5㍉~2㍉。天板の右面を1.5㍉~2㍉。
カットして縮めるというやり方。
裏のパネルベニヤも同様にカットする事になります。
正面に取り付く上から下に向けて開けるタイプだと
思いますが、開閉パネルと言いますか、開閉面材も
両サイド1.5㍉~2㍉。縮めることになります。
お問い合わせのあったお客様が
計算されたところ、カットする箇所が全部で
17箇所ほどあるとおしえて頂きました。
杉田木工所の見積金額
杉田木工所に持ち込まれて
加工した場合の加工費になります。
LINEのやり取りだけでは
家具屋 杉田側に不明な点があったり
お客様が気づかれていない盲点があったりして
意外と加工完了までに時間がかかる場合がありましたり
なにかを付け足したりしないと加工が完了しない場合もございます。
なので、少し多めに計算しています。
17箇所もカット部分がございますと
さすがに、¥11,000. -(消費税込み)での加工対価受注は
難しいです。
杉田木工所
家具屋 杉田からのワンポイントアドバイス
オーダーメイド家具の場合は
家具屋 杉田のようなオーダーメイド家具屋が
現場調査をしてから製作にかかりますので、
お客様が家具をご購入する前に
家具を据え置くスペースのサイズ等を測られたりする
必要はございませんが、
既製家具・量産型規格サイズ家具の場合は
必ず、据え置くスペースのサイズを測って下さい。
今回のように、据え置きスペースのサイズ巾が595㍉。
家具の巾は595㍉以下でないと据え置きスペースには入りません。
家具屋杉田の推奨サイズは592㍉以下。
595㍉の据え置きスペースに巾595㍉の家具も入りません。
据え置きたいスペースより1㍉でも家具の巾が大きかったら家具は入りません。
最低3㍉は小さいサイズをご選択ください。
無理に入れれば、壁や家具に「傷」が入ってしまいます。
既製家具・量産型規格サイズ家具の用意されている
サイズがどのぐらいの精度で用意されているのかを
家具屋 杉田は知りませんので、592㍉のサイズが実現
するかもわかりませんが。
既製品家具の販売店・生産工場で数ミリ単位の修繕は
出来る事業所が限られてきます。
既製品家具・量産型規格の手直し・リメイクの類は
杉田木工所のようなオーダーメイド家具屋でないと
数㍉単位の加工は出来るところが限られます。
我々のような事業所に頼めばまた費用も掛かることになります。
ご購入された既製品家具の
販売店・生産工場での修繕はまず聞いたことがありません。
彼らの販売後に出来る方法はご購入して頂いた家具を
あたらしい家具と交換する事が出来るぐらいです。
お客様がご購入されて
イメージされた使い方や「佇まい」が実現しないのは
なんともやりきれませんし、単純に残念です。
ご購入の際には、
必ず据え置くスペースのサイズを測られてください。