オーダーメイド家具の不具合でお困りの方、とりあえずお問い合わせください。岡崎市のオーダーメイド家具屋 杉田木工所
毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。
最近、お問い合わせのあった
オーダーメイド家具の不具合でお客様から
直接、杉田木工所にお問い合わせのあった事例2例と
打ち合わせから、オーダーメイド家具屋も
入れて欲しかったと思われる事例1例を
ご紹介したいと思います。
【ケース①アーム式フラット扉の重量と選択金物相違による不具合】
10年前にご自宅を建てられたお客様。
お客様の希望ではなく、キッチンのバック収納の
扉に、クルマのワンボックス車のスライド扉と似たような
動きをする扉を建築設計士先生がチョイス。
どういう理由かは不明だが、扉の芯材がランバーコア材のような
無垢材で構成されており、扉重量とフラット扉金物とのバランスが
悪く、扉とフラット扉金物の重みで、
フラット扉の根本座金の固定ビスがほぼ抜けていた。
とりあえず、修理をしようと家具屋 杉田が修理を試みるも
扉の重量が重すぎて、杉田ひとりで持てない重さのため
とりあえず、扉と金物を家具から取り外す。
お客様によると、ご自宅に住み始めて数年で
フラット扉の不具合が発生。
ご自宅を建てられた建築屋さんに修理を依頼するも
このオーダーメイド家具を製作・取付した家具屋さんが
廃業したために、建築屋さんの大工さんが修理にやってくるも
丁番の調整をしてくれて、その後数ヶ月は調子が良かったが
数ヶ月経ってからは、また不具合に。
その後、10年間も放置されていた。
【ケース②使い勝手と数年後を考慮しているか?テレビボード】
ご自宅を購入された時から取り付けられていた
テレビボード。
ビデオデッキやゲーム機などが
上手く収納出来ないとお客様。
とても、ご不満でテレビボードのやり直しを決意。
杉田木工所にお問い合わせをいただく。
ご自宅のテレビボードを拝見させて頂いたが
テレビボードを宙に浮かすために、おそらく
壁を仕上げてクロス(壁紙)工事をする前に
テレビボードを製作、取付したと思われる。
壁からのテレビボードの奥行き250㍉。
中段の棚板部分の奥行きも250㍉。
ビデオデッキのサイズ確認もなく製作された
テレビボード。無駄に厚い(35㍉)集成材で構成。
テレビやビデオデッキをお客様が住み始めて
10年、20年を想定してのテレビボードだったのだろうか。
【打ち合わせからオーダーメイド家具屋にも相談が欲しかった事例】
数年前に、某システムキッチンと
同柄・同色でオーダーメイド家具を依頼される。
現場監督と、某システムキッチンメーカーの
営業担当者のみで、お客様がご希望される
システムキッチンと同色・同柄オーダーメイド家具の
企画と製作工程が話し合われた感じだが
その後に家具屋 杉田が打ち合わせに呼ばれて
某システムキッチンメーカーの用意した化粧ボードを
見せられて、この化粧ボードを使ってオーダーメイド家具を
製作して欲しいと頼まれる。
この化粧ボード、「MDF」という素材で構成されており、
この化粧ボードのみでのオーダーメイド家具の製作は
「不可能」とお伝えする。
最終的に、某システムキッチンと似たアイカ工業製
化粧板を使ってオーダーメイド家具を製作・納品する。
【お伝えしたいこと】
「餅は餅屋」ということわざがある。
餅屋が搗いた(ついた)餅は美味いことから、
仕事は専門家に任せるの一番であること。 という
ことわざであります。
建築の段階で、
システムキッチンと同色・同柄で
オーダーメイド家具を製作をお考えであるのならば
現場監督とシステムキッチンメーカーの営業さん
のみでお話を進めるのでなく、家具屋も参加させて欲しいと言う事。
自分たちで手に負えないと
建築屋さんで思うや、結果が向上していないのなら
家具屋を探してでも、お客様に対応して欲しいと言う事。
数年経って、結局お客様が直接
オーダーメイド家具屋をお問い合わせをする事になり
現場に入って家具屋も「ため息、またひとつ。」
という結果。
我々、オーダーメイド家具屋にも責任はあるのだろうが
あまりにも印象として、「お粗末」過ぎやせんだろうか。
最近、家具屋 杉田が思った事を
実例を織り交ぜながら、書いてみました。