毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。
最近はじまりました"アイカ工業"さんのテレビCM。
■『知らなかったやるじゃナイカ』篇 (15秒)
■『使⽤事例もいいじゃナイカ』篇 (15秒)
日本経済新聞記事
「家具メーカー受難、輸入木材価格6割高 国産材シフトも」
を読んでの感想を書きます。
2024年05月01日(水曜日)の
日本経済新聞さんの記事から。
タイトル上の写真は
ナラ材の写真になります。
ここ2年ほど、
杉田木工所では、タモ材・ナラ材を使った
家具の製作を行っていないと思います。
材料が高い。
ということもありますが、塗装を施さないと
いけませんので、塗装代まで含めますと
かなりの金額になります。
それで、なかなか製作が出来ないということなのですが
知らない間に、タモ材・ナラ材が
こんなに高騰しているとは知りませんでした。
しばらく木材価格は高値推移のままかもしれませんね。
材料を運び込むのに「船」を使うわけです。
みなさま、ご存知の通り、
ロシアとウクライナで戦争をしています。
イスラエルとパレスチナで戦争しています。
ここに、イランが入るかもしれません。
こんなに地政学リスクと呼ばれる事情が世界に
登場しますと、「船」にかけている保険料は
当然上がるわけです。
航行出来ない海上ルートとかもきっとあるのでしょう。
そういうコストが全部木材価格に乗っかってくる。わけです。
単純に木材取引価格の高騰は
数年前からあるわけで、良いことか悪いことか
ウィスキーブームもここに乗っかってくるみたいで。
困ったものですねぇ。
建築会社のみなさん。この新聞記事をちゃんと
読んで頂きたい。
我々、オーダーメイド家具屋の見積は、
箆棒な(べらぼうな)見積価格ではないのですよ。
仕入れ価格が高騰しとるわけですから
家具工事の単価も上げなダメでしょう。
国産の木材回帰なんて
きっと出来ないと思いますよ。
今から、ルート作って、設備整えて、
円安は日本銀行が円を数兆円使って
「買い」を指示したところで、焼け石に水で
すぐに160円に戻りますよ。
だから当面収まらない。
収まらない間に国産材の販売システムが確立して
市場がうまく回れば良いけど。難しいと思います。
限りある資産です。木材は。
早い木で25年~30年は要りますよ。丸太になるのに。
伊勢神宮の式年遷宮用のヒノキ材を
育てている山のヒノキだって、家具屋 杉田の
孫の代に丸太になるであろう。という
プロジェクトなわけです。
木材は、当面「高値推移」です。
どこの国も
住宅着工件数は、経済のバロメーターですよ。
今は、中国も米国も一時ほどの勢いは感じませんが
また、いつ高値の取引が再燃するか。
今後は、主流になる木材が
変化してくるかもしれません。
なにか、良いアイデアでも考えられると良いのですが。
今のところは、何も浮かびません。
やりにくい世の中であります。
これから先、どうなることやら。
なるようにしかならん。
家具屋 杉田の自問自答は続きます。
次回予告。
【杉田木工所へのお問い合わせ先】