丸洗いしてしまった引き出しの修理。いくつかやり方がありますが一つの事例です。岡崎市オーダーメイド家具屋 杉田木工所。
毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。
一般住宅、個人のお客様宅の
洗面化粧台の引き出しを修理させて頂いたまれな事例のご紹介です。
お客様が、誤ってご自宅の洗面化粧台の
引き出しを丸洗いしてしまわれたそうです。
↓注意喚起として書かせて頂きました。
引き出しの側板と呼ばれる引き出しの板に
水が浸みこんでしまい、その結果、引き出しが膨らんでしまい
洗面化粧台側の引き出しの収納部に
引き出しが入らなくなってしまったそうです。
お客様は、杉田木工所Boo-logか
杉田木工所ビジネスプロフィールをご覧になり
杉田木工所に何とかなりませんかと、
助けを求められました。
ありがとうございます。
お電話でのファーストコンタクトでしたので
スマホをお持ちでしたら、引き出しの状態を写真に撮って
杉田木工所LINE公式アカウントに入れてください。と
申し上げて、写真を送ってくださいました。
まずは、写真で大体の察しは付けまして
ご自宅にお邪魔させて頂きました。
お客様は平日は、大変お忙しい方で
土曜日・日曜日での対応を杉田木工所にお求めで
杉田木工所、日曜日に現地調査として伺わせて頂きました。
杉田木工所は、事前にご連絡を頂ければ
家具屋 杉田のスケジュールに予定が入っていなければ
日曜日でも参上いたします。
日曜日の午後からお邪魔させて頂きました。
引き出しの材料が何で出来ているのか、とか
その材料は、水分をかなり吸い込む材料です。など
ご説明申し上げまして、
引き出しの修理には
杉田木工所の家具修理費最低料金¥11,000.-(消費税込み)
プラス材料費、経費等がかかります。とお伝えしました。
ご了承頂いたので、その日のうちに引き出しを預かって
杉田木工所に帰りました。
↓修理後の写真です。
まったく同じに原状回復するのは無理ですが
水分を吸ってしまった後の写真を
ご覧いただければお分かりになるかと思いますが
引き出しの側板には、木目柄の化粧シールのようなものが
貼られています。
同じようにするとなりますと、その木目柄シールと似た
化粧材がないと同じようになりません。
この場合、同じような木目柄のメラミン化粧板を
1枚取り寄せないと同じような木目柄になりません。
メラミン化粧板を取り寄せれば、修理代金に
メラミン化粧板の材料費がプラスされます。
高い修理代金になってしまいます。
今回は、杉田木工所の在庫品の中から
引き出し側板用に仕入れているBBP-5414という
15㍉厚みの化粧材を採用させて頂きました。
事前にお客様にはお伝えしてあります。
経年変化した引き出しの底板が
継続利用できるような状態でしたら
使ってください。とお客様には言われていたのですが
底板も板の端まわりに水分を吸いこんでしまった部分が
多いのと、経年変化でかなりたわみが癖のように付いてしまっていたので
底板も白化粧板に変えさせていただきました。
白化粧板+ラワンベニヤを貼り合わせましたので
底板の厚みは5㍉にしました。たわみ癖のついてしまった
底板の厚みが2.7㍉ぐらいですので
ほぼ倍の厚みになり、かなりしっかりしています。
引き出しを預かりましてから
1週間近く経った金曜日に杉田木工所LINE公式アカウントから
何度かお客様と家具屋 杉田でやりとりを致しまして
お預かした日曜日から1週間後の日曜日に
修理した引き出しの納品に再び伺いました。
細かい寸法は、修理前に測って控えたあったので
その控え寸法通りに製作したので、ほぼ調整なく
引き出し口に入り、引き出しとしての機能を回復させて頂きました。
ないと困ります。という家具の一部機能ですので
喜んでいただいたものと思っております。
これから梅雨の時期を迎えます。
経年変化した引き出しや
最近ご購入された既製品の家具等の
引き出しの不具合のお問い合わせを頂く事の多い
トップシーズンを迎えます。
日本中が湿気に包まれますので致し方ありません。
今回のお客様の場合は、意図せず
引き出しを水洗いしてしまったために起こった事象です。
季節的要因によってもたらされた引き出しの不具合。
すべて直せます。とは言えませんが
もし、起こってしまったお客様がいらっしゃいましたら
杉田木工所を
たずねてみてください。
完全に元通りにはならないかもしれませんが
家具の一部引き出し機能を回復することは
出来るかもしれません。
今回は、引き出しの修理についてご紹介させていただきました。