新作化粧板の設定規格サイズが4×8サイズのみ、の理由。岡崎市のオーダーメイド家具屋 杉田木工所。
毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。
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2023年07月18日(火曜日)
本日は、杉田木工所noteにて
blogをお送りいたします。
先日、アイカ工業の方に会う機会が
ございました。
そこで、最近発売される新作化粧板についての
疑問を聞いてみました。
【4×8サイズしか設定がない最近の新作化粧板】
何度か、
杉田木工所note内でもお伝えしてきましたが
昔は、新作の化粧板が発売されますと
ポリエステル樹脂合板 3×6サイズ
メラミン化粧板 3×6サイズ
メラミン化粧板 4×8サイズ
の3種類が同タイミングで発売されたものです。
しかし、最近の化粧板が発売されますと
メラミン化粧板 4×8サイズ
しか設定がございません。
これはなぜでしょうか。
アイカ工業さんに聞いてみました。
【時代の流れと追及した意匠性・質感の結果】
①SDGs
必要以上にモノをつくらない。
モノを余らせない。という環境に配慮しないと
いけないと言う事。
②4×8サイズでないと実現出来ない意匠性。
コンクリート柄や石目柄を
最近、とことん追求しているらしいです。
アイカ工業さんは。
そうすると、表面のデザインや質感のダイナミズムみたいな
モノが4×8サイズでないと再現出来ないそうです。
③木目・石目に合わせた表面仕様・エンボス加工
大柄になったメラミン化粧板の
表面に「ザラザラ」と言いますか「凸凹」というか
そういう表面仕様を施した
メラミン化粧板があるのですが
コンクリート柄や石目柄、木目柄の
流れに添った方向に「エンボス加工」を
施さないといけなくなったそうで
その実現が4×8サイズでないと
実現出来ないそうです。
この3点の理由が
最近発売される新作化粧板の
4×8サイズしか設定がない理由だそうです。
【3×6サイズを今後は設定する方向】
1台のオーダーメイド家具を製作するのに
10枚から15枚の3×6サイズの化粧板が仮に必要だとします。
現状の新作メラミン化粧板で製作しようと
いたしますと、4×8サイズのメラミン化粧板を
取り寄せて製作するしか方法がありません。
しかも、メラミン化粧板の厚みは0.95㍉しかなく
最低でも2.5㍉厚みのラワン合板と0.95㍉の
メラミン化粧板をまず貼り合わせて
3.45㍉の化粧板を作らないと
オーダーメイド家具の製作が出来ません。
そこの辺りはアイカ工業さんも
ご存じなので、家具の製作には3×6サイズが
必要なのは重々承知をしております。と
言っておられました。
今後は、3×6サイズも出来るだけ
製作します。とは言って見えました。
そうしないと、新作化粧板での家具製作は
常に4×8サイズの見積をしないといけなくなるので
それだけでも高額にはたらくため
お客様に対しても申し訳なくなります。
メーカーさんの今後の販売スタイルを
見守ってゆきたいと存じます。
本日は
新作化粧板に4×8サイズの設定しかない
理由について書いてみました。