洗面などの💧水廻り場所への木質材仕様は、「必要最小限」をお勧めいたします。岡崎市のオーダーメイド家具屋 杉田木工所。
毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。
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↓最近、プロのカメラマンさんに撮って頂きました。
2024年09月18日(水曜日)
本日は、杉田木工所noteより
blogを発信いたします。
洗面などの💧水廻り場所への木質材仕様は、「必要最小限」をお勧めいたします。
について書きたいと思います。
杉田木工所は、
オーダーメイド家具の製作や家具の修繕、
家具工事・木工に準ずる作業を
生業といたしております。
基本的に、木工で叶えられる内容や
「木」でその空間が素晴らしくなるようでしたら
できるだけお手伝いしたいと考えております。
しかしながら、
その「木」で叶えられるような家具や
什器類もここだけはやめた方がよいと思います。
と、お勧めを否定する処がございます。
「🚰水廻り」です。
集成材。シナベニヤ合板。タモの突板。etc.と
木材を使った洗面化粧台を製作することは出来ます。
「木」が好き。
と言うお客様には、杉田木工所、家具屋 杉田、
たくさんお会いしてきました。
こういうお仕事をしているわけですから
「木」がお好きな方に出会っているのは
必然でございます。
しかしながら、この「🚰水廻り」に
関しましては、「木質」のモノを採用するのは、
おやめになった方が良いと思います。
オーダーメイド家具で
洗面化粧台をつくりたいと言われる方は多いです。
我々、オーダーメイド家具屋は、
図面をいただいて洗面化粧台を製作後に
お客様の新築現場に洗面化粧台を持って行きまして
現場に取り付けます。
その後、何のトラブルもなければ
そのお宅にお邪魔することは金輪際ありません。
なので、取付後に洗面化粧台の経年劣化具合を
あまり知りません。
ちゃんと機能しているモノとは思います。
大昔の話です。
大失敗したお話です。杉田木工所の家具製作史上
ベスト3に入る失敗です。
とあるお宅さまを
一級建築士の先生方が何人もいる
建築設計事務所さまが建てられました。
そのご自宅の中に
いろいろとオーダーメイド家具がたくさん取り付く
住宅でした。
豪邸と言って良いと思います。
そのお宅さまの洗面化粧台が
すべて「シナベニヤ」で製作する仕様の洗面化粧台でした。
造り自体は込み入ったものではありませんで
図面通りに出来上がりまして、現場に取付いたしました。
住宅が完成して1年ぐらい経ったころだったと思います。
住宅のお客様から、呼び出しを受けました。
「洗面化粧台が調子が悪いので見に来て欲しい」
そう言われて伺いました。
洗面化粧台が大変なことになっておりました。
すべてシナベニヤで製作してあったのですが、
カウンターの右側に取り付けた収納キャビネットの
すき間から水が浸入したみたいで、
木材部分が膨らんで、一部腐食がはじまっている
部分があるとてもひどい状態でした。
原因は、
施工後のコーキング材作業の欠落でした。
でも、コーキングを完全に施工出来ていたとしても
どこかの部分が水分で、膨らんでいたりすることは
考えられました。
お客様には、かなり怒られまして(そりゃ、そうです)
すべてをやり直しさせて頂きました。
たしか、化学(ばけがく)製品を使った
洗面化粧台に交換したと記憶しております。
もう30年以上前のお話で
家具屋 杉田もまだ駆け出しの頃でありました。
今でも、お客様に対しては申し訳なく思っております。
あれ以来、杉田木工所製洗面化粧台は
完璧に取付を施しております。
現代の化学(ばけがく)製品の洗面化粧台がお勧めです。
時はながれました。
現代には、化学製品で出来た「🚰水廻り」に強い(つおい)
カウンターや化粧板がたくさんございます。
「🚰水廻り」って計ったことはありませんが
空気中に漂い続ける水分量がリビングや寝室に比べますと
格段に多いと思います。
春・夏・秋・冬。と1年を通して。
木質が、15年、20年となにもなく
過ごせる確率が低いと家具屋 杉田は考える次第です。
できるだけメンテナンスフリー。で
クレームにならない材質。水廻りにつおい材質。を
お選び頂ければと考えます。
30年前の失敗のお話の頃は、
現代のように、洗面・キッチン廻りをすばらしく
着飾り、機能させるアイテム・商材が少なかったです。
多少無理無理に使用に向いていない材質のものを
設計士の先生が選んでいた。
それもあったとは思います。
今は、すばらしい洗面化粧台や
水廻りを20年は問題なく使用し続けることの出来る
商材が溢れております。
オーダーメイド家具の世界観なので
多少お値段は張りますが。
化学(ばけがく)製品は
よく考えて作られていますし、国土交通省の
耐久テストも昔よりは厳密に行われて
そこへの参加が義務化されて、
ヘビーデューティー(激しい使用に耐えられる)
に作られております。
最終的に仕様をご選択になられるのは
お客様でありますが、
「木」と「水」との相性を考えたとき
「木質」の「水」への耐久度の限界はそんなに高くないと
言えます。
あくまでアドバイスとご認識ください。
次回予告。
【杉田木工所へのお問い合わせ先】
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