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ktmsrv250
男前リコーダー
とても多感な小学校5年生の頃
音楽室でリコーダーの授業があった時のお話。
リコーダーは苦手だったのに小公子セディを見て、感化されて横笛モードにしてアニーローリーを耳コピして練習してたっけ。
セディのおかげでリコーダーも少し得意になってきた。
そんなある音楽の授業。先生が「全員で吹いてみよう」というとクラス全員が授業で習った曲を吹く。
「じゃぁ次は女の子~」「次は男の子~」
当時はひとクラス50人ちょっといたから半数とはいえ30人近くが一斉に吹くとなかなかの音量だ。
コールアンドレスポンスは続く。
「じゃぁ次は朝パン食べた人~」「ごはんだった人」
結構、ご飯派が多いんだな。
先生は気づいた。(あ、どっちも吹いてない子がいるな。)
「じゃぁ、朝ごはん無しだった人~」
4~5人が吹いてた。そんなんで給食まで持つのかな。
「じゃぁね~、次は自分が男前だと思ってる人~」
ソロ演奏が鳴り響く。
自信満々に、吹いたのは僕だけだった。
無限のように感じた数小節と笑い声
メチャクチャ恥ずかしい。
あとで、ウケ狙い最高だったわーと、言われたけれど
みんなも吹くと思ったし、何より、自分を男前って思おうよとも思ったし。
死ぬほど恥ずかしかったけど、周りがどうあれ、
結果、好きなあの子も笑ってくれてた。
明るく、自分らしく強く生きようと思った。
小公子セディに感謝。