白雪姫の魔女の如く
どうもこんにちは、夏が苦手過ぎて困っちまいますね。
酷暑に耐えられず、身も心も溶けているうちに、随分久しぶりの投稿となってしまった。7月頭に創作大賞募集の記事を見つけ、前に書いた記事を急いで修正し、いくつか応募してみた。そんな付け焼き刃ではどうにもならないことはわかっているが、まだこの溶けた頭の片隅に「何かしたい」という思いが少しでも残っていたことに、どこかで安心したりもしたのである。
連日の酷暑で何もかも削られているところに子供が熱を出した。気温38℃の中、それを上回る体温の子供を抱えて病院へ。やっと子供が回復してきたと思ったら、見事に私が貰ってしまい、みるみる間に39℃まで上がっていった。
去年は4回も熱中症になったので今年は十分に対策をして気をつけていたのだが、子供の看病中のダイレクトな飛沫にはあがらえない。
それにしても子供というのは、熱があっても走り回る生き物である。私なんか37℃を越えたくらいから動けなくなるのに、家中走り回り、テレビで誰かが歌っていればおもちゃのマラカスをマイクに見立てて歌い、踊りだす。
子供を見ていると、歌って踊ることは人間の本能なのだなと思う。赤ちゃんのときから音楽が鳴ればニコニコ、手や足をフリフリ。とても微笑ましく可愛い姿なのだが、それは親にも求められる。
子育て世帯の味方「おかあさんといっしょ」を毎日録画しておき、休日やごはんを作っているときなどに見せている。「おかあさんといっしょ」には月の歌というのがあり、1ヶ月毎日同じ曲が流れる。子供は月の歌が大好きで、私もつい頑張って振り付けを覚えて一緒に歌い踊ってしまう。非常にエンターテイメントな毎日だ。絵本を5冊くらいまとめて読まされれば、こちらも俳優の血が騒ぐ。朗読劇といこうじゃないか。
まだ行ったことはないのだが、「おかあさんといっしょ」にはファミリーコンサートというのがあり、歌のお兄さんお姉さんたちが全国を回っている。夏休みの時期等に度々その様子が放送されるのだが、そうなると我が家でもファミリーコンサートが始まってしまう。出演者は主に私だ。
毎月覚えた歌と振り付けの集大成のようなコンサートを、お兄さんお姉さんと一緒に歌い踊る。息を切らしながらも私も楽しく決めたところで無邪気な子供はこう言うのだ。「もう1回!」
そこからは無限ループとなる。現役時代より歌って踊っている。いったい1日何ステやらせるのだろう?まるで白雪姫に出てくる魔女が、熱した鉄の靴を履かされたかの如く踊り狂わされている。子供や私に熱があろうが、容赦なく「もう1回!」は降り注ぐ。鍛錬の日々である。
それでも、子供の笑顔が見たくてサービスしてしまうのが親というものだ。熱があるのに歌って踊れる元気があるならいいか、とか思っていると急に夜中に体調が急変して、救急外来に駆け込む事になったりするので油断ならない。頼むから大人しくしててくれ。
今日も朝から叩き起こされ、次々と遊びを提案される。「もー勘弁してー」と言いつつも、こないだまで食欲のなかった子供がもりもり食べている姿を見て安心したりする。まだ咳が治らない私は、「きららーん♪きららーん♪ららんウェッフォッゴホッゴホッ」となりながらも歌い踊る。隙あらば横になりたい私だが、運動不足解消には悪くないか。
今日も暑いし、夏風邪はしつこい。
皆さんお気を付けくださいね。
なんのこっちゃい。