ブレイブブロッサムズひとこと選手紹介:スクラム第1列編
Xのフォロワーさんはご存じだと思いますが、ここしばらく、ブレイブブロッサムズの選手紹介の書き込みをしていました。付けていた写真はここ何年かの観戦で撮影したものです。
実はクレイグ・ミラー、堀越康介、福田健太、レメキについては手持ちの写真がなかったのであきらめざるを得なかったのですが・・・・。
手元に写真がある選手についてはすべて書き込んだのでここでまとめてみます。今日はまずスクラム第1列から。
スクラムは、人がびっちり組んで押し合っているように見えますが、実際には3列で組まれています。「第1列」が3人、「第2列」が2人、「第3列」が第2列を左右から包むように3人です。
今日はそのうち第1列を紹介します。
「スクラムの要」、プロップ
まずはプロップです。プロップは、スクラムの第1列のうち、左端と右端です。スクラムは8人で組むので、8人全体で押すのですが、まずはプロップが強く押せることが強いスクラムの条件になります。
左側が背番号1、右側が背番号3。スクラムは首を合わせる形になり、お互いの頭を左側にします。ですので、左のプロップは頭の左側が空きますが、右のプロップは頭の左右が相手の第1列で囲まれてしまいます。
そうしたことから、左のプロップを「ルーズヘッド」、右のプロップを「タイトヘッド」と呼びます。
このプロップというポジション、前には相手の第1列がいて、後ろからは第2列が押してきますから、強靱な身体と、スクラムをコントロールするテクニックが必要になります。
こうした専門的なスキルが必要とされることから、プロップについてはシンビンによる一時退場やレッドカードによる退場があったとしても、ベンチにいる他のプロップが代わりに出場してスクラムを組むことが認められています。
では紹介を始めましょう。まずはおそらく日本ラグビー史上最も有名なプロップ、「笑わない男」こと稲垣啓太からです。
ラインアウトのスローワーでもあるフッカー
続いて、背番号2をつけるフッカー。フッカーはスクラムの第一列の真ん中のポジションです。スクラムでスクラムハーフからボールが投げ込まれたら、右足で軽くトラップしてボールを確保します。これをラグビーでは「フッキング」と言います。
スクラムではお互いの頭を相手の左に置く形で組むので、相手のフッカーの身体は自分の右にあります。なので、左側からボールを入れれば、自分の右足の方が相手のフッカーの右足よりもボールに近いので、ボールを確保できるのです。
そのため、スクラム時のボール投入は、自軍のフッカーの足が近い方向から行われます。そうでないと相手のフッカーにフッキングされてボールが奪われる可能性があるからです。
フッカーのもう1つの役割は、ラインアウトの時にボールを投げ込むことです。
ラインアウトでは、自軍の列に向けて投げてはいけません。そうすると「ノットストレート」の反則を取られます。相手と自軍の列の中間にまっすぐ放らなければならないのです。それをマイボールにするには、味方が取れるように弾道を縦方向で調整しつつ、横方向ではまっすぐに投入する高等技術が必要になります。
紹介を始めましょう。実はブレイブブロッサムズでナンバーワンのフッカーとナンバーツーのフッカーは2人ともワイルドナイツにいます。
リーグワンナンバーワンフッカーは??
なお、リーグワン全体と言うことで言うと、ナンバーワンフッカーは、スピアーズでプレーする南アフリカ代表のマルコム・マークスになるでしょう。
明日は第2列、第3列編にしようと思います。