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【ドレミコード】先攻の展開③ - エレクトラム以外から始まるパターン

2024年10月のマスターデュエルのイベント『デュエルトライアングル』が開催されているが、「融合/シンクロ/リンク」ということで一部の【ペンデュラム召喚】系が使える。【ドレミコード】も参加可能である。《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》や《覇王龍ズァーク》(←《覇王龍の魂》)が併用できないので最大出力は下がるが、安定して妨害を立てられる構築とか、後攻でも戦いやすい構築もまた一考。

【ドレミコード】の展開例として、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》でお膳立てをしてからP召喚、というパターンを紹介してきた。が、そうじゃないパターンもある。毎回エレクトラムのL召喚から始められる手札とも限らないので、是非とも覚えておきたい。


ディヴァイナー1枚でクーリアL召喚

《ドドレミコード・キューティア》をリクルートする手段として《宣告者の神巫》と《トリアス・ヒエラルキア》を使ったものがある。キューティアリクルートからのサーチまで通ったとして、1番やりたい展開としては《レドレミコード・ドリーミア》等も引いてる時の2枚初動なのだが、神巫1枚だけでも《グランドレミコード・クーリア》の万能無効だけなら用意できる

1. 《宣告者の神巫》を召喚。①を発動し、デッキから《トリアス・ヒエラルキア》を墓地へ送る。
2. ヒエラルキア①を、神巫をリリースして発動。自身を特殊召喚。
3. 神巫がリリースされたので②を発動。デッキから《ドドレミコード・キューティア》を特殊召喚。そのまま①を発動し、《レドレミコード・ドリーミア》をサーチ。
4. 《軌跡の魔術師》をL召喚。①を発動し、《覇王門零》をサーチ。
5. Pゾーンにドリーミアと覇王門零を発動。
6. EXデッキからキューティアをP召喚。
7. 《グランドレミコード・クーリア》をL召喚。

ドリーミアをサーチ
続いて覇王門零をサーチ
キューティアの貴重なP召喚シーン
忘れがちだがドリーミアでもLクーリアの条件は満たせる

Pクーリアと違ってドリーミアは妨害効果を持たないので、本当に万能無効1回だけである。現代遊戯王で「1回無効だけでは心許ない」と言われればその通りなのだが、そもそもこの展開にせざるを得ない場合、初動の代わりに《灰流うらら》や《無限泡影》が手札に余ってることが多く、3Tまで持ち堪えるケースは十分にある。

なお《覇王門零》だが、同じくPスケール0の《人攻智能ME-PSY-YA》でも同じことができる。こちらは少し変わったP効果を持っており、魔法罠を使い回すようなデッキに刺さる。一応こちらも影響を受けるが、【ドレミコード】で困るケースは少ない。モンスター効果やステータスもクセ強めだが、特殊召喚効果も一応あり、汎用Pとして採用しても良い。

ペンデュラム効果
①:このカードがPゾーンに存在する限り、モンスターカード以外のお互いの墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=16213

+ レベル1~6のPモンスター

一緒にP召喚できるPモンスターが追加で手札にあれば《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を展開に絡め、《ピットナイト・アーリィ》と墓地の《賜炎の咎姫》の用意もできる(アーリィの運用が普段と少し異なるが)。

P召喚で一緒に出すところから

6. EXデッキからキューティアを、手札からもPモンスター1体をP召喚。
7. 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をL召喚。①で《アストログラフ・マジシャン》をEXデッキへ加える。
8. エレクトラム②を、Pゾーンのドリーミア対象に発動。破壊し、EXデッキからアストログラフを手札へ。
9. エレクトラム③ -> アストログラフ①のチェーン。アストログラフを特殊召喚しドリーミアをサーチ。1ドロー。

やはりエレクトラム

10. エレクトラムとアストログラフで《賜炎の咎姫》をL召喚。
11. 咎姫②を発動。墓地からエレクトラムを特殊召喚。

L素材を間違えないように

12. 咎姫と軌跡で《ピットナイト・アーリィ》L召喚。
13. エレクトラム②を、アーリィを対象として発動。手札にアストログラフ。
14. アストログラフ①。特殊召喚。あれば3枚目ドリーミアを手札に。
15. 手札のドリーミアをPゾーンに発動。
16. 《グランドレミコード・クーリア》をL召喚。
17. エンドフェイズへ。
18. エンドフェイズ時、墓地のアーリィの②を発動。空いているEXモンスターゾーンにリンク先が向く位置に特殊召喚する。

Pクーリアの代わりに相手のリンクモンスターを狙う

普段はPクーリアでアーリィの効果を誘発するのだが、この展開ではPクーリアをPゾーンに用意しないのでそれができない。Lクーリアでの誘発も狙えなくないが、最初に《ライトニング・ストーム》等が飛んできた場合は発動機会がなくなる。ならば相手のリンクモンスターを牽制するため、空いてるEXモンスターゾーンにリンク先を向けるように配置すると良い。その上で発動機会が無さそうなら、潔く墓地の咎姫の破壊効果に使ってしまおう。

エレガンスからのP召喚で始める

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「ドレミコード」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
●手札から「ドレミコード」Pモンスター1体を選び、EXデッキに表側表示で加える。その後、デッキからPスケールが奇数と偶数の「ドレミコード」Pモンスターを1体ずつ選び、自分のPゾーンに置く。
●自分のPゾーンからPスケールが奇数と偶数のカードを1枚ずつ持ち主のEXデッキに表側表示で加え、自分はデッキから2枚ドローする。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=16092

《ドレミコード・エレガンス》はPゾーンのカードを揃えてくれる通常魔法で、【ドレミコード】の安定性に大きく貢献してくれる。その中でも2つ目の効果は、効果処理時に手札から「ドレミコード」PモンスターをEXデッキに送る必要があるものの、Pゾーンにドドレミコード2枚を揃えられるので、レ〜シならばそのままP召喚できる。このP召喚時に手札からもPモンスターを出せればエレクトラムの素材にできるので、これを利用した先攻の展開パターンを記す。3枚初動だが、特に「ドレミコード」Pモンスターの比率が高いデッキでは使う機会がそれなりにある。

  • 《ドレミコード・エレガンス》

  • レベル2~7の「ドレミコード」Pモンスター(レ〜シ)

  • レベル2~7のPモンスター

最初の手札の例

1. 《ドレミコード・エレガンス》を発動。2つ目の効果で、「ドレミコード」PモンスターをEXデッキに表側表示で加え、デッキから《ドドレミコード・キューティア》と《ドドレミコード・クーリア》をPゾーンに置く。
2. P召喚。EXデッキから「ドレミコード」Pモンスター、手札からPモンスター1体を特殊召喚。(P召喚時のサーチ等があれば発動)
3. 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をL召喚。①を発動し、《アストログラフ・マジシャン》をEXデッキに表側表示で加える。
4. エレクトラム②を、Pゾーンのキューティアを対象に発動。キューティアを破壊し、アストログラフを手札に加える。
5. エレクトラム③ -> アストログラフ①のチェーン。アストログラフを特殊召喚し2枚目のキューティアをサーチ。1ドロー。

この時点では召喚権が残っている

6. 《賜炎の咎姫》をL召喚。
7. 咎姫②を発動。墓地からエレクトラムを特殊召喚。
8. 手札のキューティアを召喚。サーチ(サーチ先は3T以降に使う)。

ここまで来ると以前に解説した展開ルートとほぼ同じで《ピットナイト・アーリィ》と《グランドレミコード・クーリア》、墓地に《賜炎の咎姫》、必要なら同じく墓地に《揚陸群艦アンブロエール》を仕込む形となる。

9. 咎姫とキューティアで《ピットナイト・アーリィ》L召喚。
10. エレクトラム②を、アーリィを対象として発動。手札にアストログラフ。
11. アストログラフ①。特殊召喚し、3枚目のキューティアを手札に。
12. エレクトラムとアストログラフで《グランドレミコード・クーリア》をL召喚。
13. 手札のキューティアをPゾーンに発動。
14. エンドフェイズへ。
15. エンドフェイズ時、墓地のアーリィの②を発動。Lクーリアの左下のメインモンスターゾーンに特殊召喚する。

エンドフェイズに完成

終わりに

結局のところ、P召喚を先にしてもエレクトラムが展開を支えているパターンは多い。【ヴァルモニカ】や最近の【超重武者】のようにエレクトラムが不要なPテーマも有りはするが、少なくとも【ドレミコード】では居ないと機能しない。

《軌跡の魔術師》《奇跡の魔導剣士》の登場によりP召喚サポートのリンクモンスターが増えたが、エレクトラムでしかできない動きは多い。名称ターン1が無い効果故に、咎姫登場以前でも《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で効果をコピーして使っていたほど。むしろ新たなP召喚サポートの登場時、エレクトラムが禁止されないか心配する声もあった。《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》や《水晶機巧-ハリファイバー》のように環境で暴れてたわけではないのだが、一気にP召喚サポートが増えたのと、動き自体は割とおかしい動きなので、心配になるのはわからなくもない。

また記事では触れていないが、先攻の展開中に《無限泡影》等が飛んできやすいタイミングもエレクトラムである。制限カードというのもあり、エレクトラムを止めると痛いことはほぼ周知の事実となっている。そこを止められた時にどうリカバリするか、できるか、というのも大きな課題である。


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