2023ファジアーノ岡山にフォーカス11『 自由と音色の先に ~耀き~ 』J2 第1節 ジュビロ磐田 vs ファジアーノ岡山(A)
まず救急車で運ばれた磐田サポーターの方が、無事であることを祈りたい。
磐田サポーターの神セーブ〆さんとお会いすることが出来ました。開幕戦は、メンバー外でしたが、27番の選手に注目してほしいとのことで、今後の出場機会があれば、見てみたいです。
神セーブ〆さんは、SPOTERIAでレビューを書かれています。私の記事と合わせて一読いただければと思います。
また、神セーブ〆さんは、J2全クラブのアウェイガイドも作成されていますので、アウェイ遠征される方は、そちらも是非!
私にとって、磐田への遠征は、今回が初めてです。専スタは、やはり良いですね。岡山もいつか・・・
実は、当初はダゾーンで観戦予定でした。いつもお世話になっているファジサポの方が、急遽磐田行きが決まり、準備して3時30分に起きて、合流して向かいました。
少し早めの昼食は、掻き揚げ丼が有名な「味匠 天宏」で、食べてからスタジアムIN。試合後には、さわやかで、げんこつハンバーグを食べました。スタジアムの様子は、最後の写真コーナーで、紹介したいと思います。
それでは、レビューに入っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
当記事で引用させて頂いた試合後コメントのサイト紹介
ファジアーノ岡山公式HP
第1節 ジュビロ磐田戦 監督・選手コメント
は、こちら(別サイト)。
URL:https://www.fagiano-okayama.com/news/202302181700/
J.LEAGUE.jp (Jリーグ公式HP)
J2 第1節 磐田 vs 岡山(23/02/18)試合後コメント(監督)
は、こちら(別サイト)。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/021813/coach/
J.LEAGUE.jp (Jリーグ公式HP)
J2 第1節 磐田 vs 岡山(23/02/18)試合後コメント(選手)
は、こちら(別サイト)。
URL:https://www.jleague.jp/match/j2/2023/021813/player/
1、進み始めた時計〜1秒ずつ〜
昨年のプレーオフ1回戦。山形にまさかの0-3で完敗した岡山。サポーターの方の中には、23シーズンに応援するのも辛く、切り替えがなかなかできなかったサポーターの方も多かった…
そう感じた方がいるほど、衝撃的な敗戦であった。人によっては、試合の映像が流れると、目を背けてしまう。耳を塞いでしまう。
それだけ辛い敗戦であった。
磐田サポーターにとっても最下位での悔しい降格。降格の経験のない岡山サポーターにとっても、その辛さを理解できなくても、想像はできる部分もある。
だからこそ、両チームは強い。
岡山は、覚悟のチーム編成で勝負に出た。あの悔しさがチームを1つにした。岡山に残る決意をした選手も多い。
磐田もあの悔しさを糧に、移籍禁止の状況下でも多くの主軸選手がチームに残った。
岡山の22シーズンは、J1昇格に届きそうで届かなかった。本当に目の前にあっただけに辛い最後の試合であった。
しかし、22シーズンの岡山の戦いをみて、岡山への加入を決めた選手が多い。この試合で得点を決めた48坂本 一彩、18櫻川 ソロモンなどの多くの若い選手が、23シーズンに岡山でプレーすることを選択してくれた。
良かったとは言えないが、今季に繋げることができた。
一方で、磐田もシーズン最終盤には得点力不足を解消して、驚異的な粘りをみせた。絶望的な状況でも、諦めない気持ちをより強くした。
そして、ジュビロ愛の強い若い選手が、磐田の選手として加わった。
昇格できなかった岡山。
残留できなかった磐田。
両チームの悔しさがこのゲームを作った。
勝利への渇望が0-3という得点力を。
不屈の精神が、終盤の2得点に。
岡山にとって、磐田戦初勝利。
磐田にとっては、岡山戦初敗北。
今までは引き分けの多いカードだが、岡山でのホームの試合は、よりエキサイティングな試合となるだろう。
新システムにトライした両チーム。完成度や連携面に差があるが、二巡目の時に、どこまで強くなっているか、チーム状況がどうなっているのか。
次回の対戦もオープンな試合になることも十分考えられる。
岡山は、守備固めではなく、追加点を奪って、勝利を。磐田も個の力を全面に出すサッカー。次回の対戦に向けて問われていく。
止まっていた岡山と磐田の時計は進み始めただろうか?
2、オーガナイズされた自由~躍動~
岡山のダイヤモンドの狙いは、何処にあったのか?私は、プレーの選択の「自由」にあるように感じた。
守り方としては、中盤のCHの22佐野 航大と14田中 雄大が、5バックのように大外に開いて(特に22佐野 航大)いた。
がっちり6バックの様にセットするというよりは、守備に行く「自由」を他の選手がカバーすることで、破綻しない(スペースを空けない)守り方を採用している。
4-3-1-2ではあるが、流動性は木山ファジで、歴代最高クラスである。
例えば、トップ下の8ステファン・ムークに向けると、攻守に自由に動いていた。ボランチ位置に降りてきたり、サイドに流れたり、カウンターに関わったり、与えられたタスクの「自由度」は、極めて高かった。
守備でキーマンとなったのは、6輪笠 祐士だ。3-1-4-2の時は、守備のタスクを中心に縦パスを入れていく必要があったが、4-3-1-2であれば、横に22佐野 航大と14田中 雄大がいるので、横パスや細かいパス交換で前進できるようになった。
その結果、6輪笠 祐士の課題であった効果的な縦パスを出す優先度が下がり、無尽蔵のスタミナを活かした守備と足下の技術を活かしたパスワークに貢献するという武器を全面に出しやすくなった。
また、守り方の大きな変化として、前から嵌めに行くというよりは、サイドに誘導して、囲い込む奪うという守り方のように映った。そして、意識の変化としては、「前から奪いきる意識」が強かった22シーズン。23シーズンは「引き込んで対応する意識」も高くなっている。
ただ、前半の早い時間帯は、引き込んでの囲い込む所で奪えないことが多く、サイドの深いところまで侵入を許してしまうこともあった(完全なフリーにはしていない)。それでも、磐田のサイドの選手に、簡単にクロスをあげるところまでは許さず、9杉本 健勇にも起点を作らせなかったことで、前半は守り切ることができた。
課題としては、10山田 大記に危険な所でシュートを打たれてしまったシーンがあったように、岡山の選手が、流動的に動くためにゴール前の密集地の手前、つまりペナルティエリア内の手前のバイタルエリアにパスを通された時に怖い形(人数が足りない・寄せまでの時間がある・スペースがある)を作られていた。
基本的に、5柳 育崇と23ヨルディ・バイス、43鈴木 喜丈の3選手でクロスに対して跳ね返せるという事を前提とした守り方でもある。ここで勝てないことがあれば、守備の対応を変える必要性も出てくる。
また河野 諒祐がクロスをクリアというシーンを極力避けるために、22佐野 航大がライン際を塞ぐポジション取りをして、クロスを許さないという守り方をしている。そして、何度かあったサイドチェンジで22佐野 航大というようなシーンを意図的に作っている。
22シーズンと同様に16河野 諒祐が縦の上下動に集中する一方、14田中 雄大が外か中を判断し、流れて対応をするか、中央を引き締めるかを決めている。
22シーズンと23シーズンの大きな違いは、中盤の重心が少し後にあるということである。22シーズンは、ロングパスの比率が高く、「セカンドボールの回収の意識」が高く、高い位置にポジションをとる意図があった。
ただ、今季のダイヤモンドの形は、言ってしまえば3ボランチみたいなイメージなので、そこから前へどう運ぶのか、どう推進力を出していくのかという問題もある。
そこに関しては、試合を観戦された方なら分かると思いますが、プレスに対して、距離感を意識した球離れの良い細かいパス交換とポジションチェンジなどを繰り返して、少しずつ進んでいく。ここに固執することなく、ロングパスも織り交ぜ、ドリブルも積極的に仕掛けて行く。
当然ながら、流動的に動く事で、中盤の選手や前線の選手の運動量が増えるだけではなく、囲い込む意識も高いため、プレー強度は高めである。足を攣る選手も多かった。交代枠の5人をどう使って行くかは、今後は、問われていく事となる。
岡山の守備は意図した形ができて、前に行く守備だけではなく、前に出て行く攻撃もできた。パスワークでプレスをいなすと、ハイクオリティの攻撃と人数が伴った攻撃で、カウンターやサイド攻撃を中心に、セットプレーの機会は激増し、磐田相手に、岡山は、2得点を決めた。
1点目は、セットプレーから。43鈴木 喜丈が加わり、18櫻川 ソロモンを軸とした形に変更。5柳 育崇や23ヨルディ・バイスがフォローするポジション取りの王道な形を採用していた。今後も様々な形を用意していき、重要な局面で少しずつ、使っていく事となるだろう。
23シーズンのファジアーノ岡山の1点目、そして、期限付き移籍加入後、初得点を決めた18櫻川 ソロモンの頼もしいコメントの中の一言。
2点目は、18櫻川 ソロモンのシュートはポストバーに当たって毀れ、その毀れ球に反応した48坂本 一彩のシュートも守備のブロックに合う。今度は、22佐野 航大が、溜めを作ると、フリーの48坂本 一彩へとパス。狭いコースを枠内飛ばす事を意識したというシュートは、GKとDFの間を突き抜けて、ゴールネットを揺らした。
22佐野 航大は、このアシストについて以下のようにコメントしている。既に信頼関係ができていることを感じられる。
前半のポイント
3、リズムを奏でるサックスブルー~新旧の共演~
後半に入ってから、磐田は、50遠藤 保仁と33ドゥドゥを投入。ここから流れは少しずつ、磐田に傾いていくこととなる。
50遠藤 保仁を投入した効果が磐田にでた。前半は、五分五分であった支配率も徐々に磐田が持つことができるようになった。前半に、ほぼ完封できていた9杉本 健勇に良い形で攻撃に絡めるようになった。
パスの強弱や精度、パススピード。出し手、受け手の意図を汲んで、次のプレーがし易いパスを出せるかが、1つ1つのアクションの成功率を左右する。50遠藤 保仁の錆びつかない技術と経験に裏打ちされた判断によって生み出されたパスの1つ1つで、磐田に流れを呼び込むようになった。
岡山は、GKから「繋ぐ」ことで「運ぶ」ことができるパスワークで、磐田のプレス網のギリギリ(奪われそうな)の所を突破する。パスワークの終着点であった22佐野 航大の前には広大なスペースがあった。
前向きにボールを持てたことで、独走に成功する22佐野 航大。このカウンタ―に複数の選手が並走し、人数をかけた攻撃となる。
最後は、磐田の守備網の密度が薄いスペースで、効果的に受けて繋ぎ、崩してシュートまで行き、一度は防がれるも最後は22佐野 航大が押し込んで、この時は、駄目押しに思われた3点目を決めた。
時折ストライカーのような嗅覚を感じさせる22佐野 航大のコメント。
イエローカードを貰っている8ステファン・ムークを下げて、41田部井 涼を投入し、ダブルボランチを意識した形に変更する。ここで、41田部井 涼ではなく、44仙波 大志を投入して、同じ形を継続する選択肢もあったが、ダブルボランチ(41田部井 涼の方が攻撃意識は高め)で安定を選んだ木山 隆之 監督。
これは、2高木 友也や19木村 太哉、9ハン・イグォンの投入の段階を置いた準備ではあったが、結果的には、磐田の攻勢を防ぐに至らない交代となってしまった。
岡山は、4点目が入るかと思われた48坂本 一彩の逸機こそあったが、前半の途中からの岡山の流れではなくなっていた。磐田は、縦に行ける4松原 后や長身FWの42後藤 圭介を投入し、反撃にでていた。
流石にこのまま行くだろうと思っていたが、予期せぬアクシデントを境に流れを完全に失う。一見、岡山の集中力が、この中断により切れた側面が強いかもしれないが、磐田も同じ条件であり、「監督の指示を受ける磐田の選手」と「倒れた方を心配する岡山の選手」。勝負に徹するか、人として人命を心配するか。というのは、応急処置や対応の方向性が決まった段階で議論は終わる。応急処置が始まった段階で、岡山の選手が出来る事が限られている以上、試合に切り替えるべきであった。しかし、3点差をついていたことで心の余裕があったことで、長くその近くで様子を見守る事を選んでしまった。スコアが、立場が逆であれば、逆のことをしたかもしれませんし、ここは、どうすべきだったかというよりは、どれだけ集中力を維持するか、体のコンディションを維持するのか、こういった再開後を意識した行動ができるかどうか、そういった部分の方が重要であったように、筆者である私は感じた。
そして、岡山が失速したタイミングが、この後からなので、この影響があったことが一番の原因と考えたくなるところではあるが、その後の9ハン・イグォンと19木村 太哉の投入後の岡山が巧くいっていなかった事が最大の問題であった。
前半の岡山は、細かいパス交換で素早く前進していく4-3-2-1から4-4-2(ダブルボランチで左右にSH)のサイド主体の形に切り替えた。
木山 隆之 監督も磐田相手に同じ形で、タイプの違う選手で戦うには、チームの消耗的にもプレースタイル的にも、戦術的な観点からも厳しいという判断からこの形に変更したと思われるが、残念ながらここから完全に流れを失う。
4-3-1-2のチームの戦い方の変更の意志疎通が巧くいっておらず、サイドの裏へのロングパスでのカウンタ―というシーンもあまり見れず、浅い位置で近くに磐田の選手がいても強引にドリブルで前に運ぼうとするという選択が多くなったことで、磐田のショートカウンターを受けることが増えて、岡山が、磐田陣地に進入していくことも激減していく。
それでも守備で耐えていたのは、左から43鈴木 喜丈、23ヨルディ・バイス、5柳 育崇のCBが本職の選手の軸としたらDFラインが強力で、GKの21山田 大樹のハイボール処理や守備範囲の広さやキャッチの巧さ、足下が安定している事。こういった強さや安定感が岡山にあったからだ。
ただ、43鈴木 喜丈が、足を攣ったことで、本職が右SBの15本山 遥が、左SBに入って、本職が左SBの2高木 友也を左SHに入れたことで、チグハグ感がより鮮明となった。
まだ、対戦チームに隙があって、前に運ぶ段階や攻守の切り替えの所で、ミスが多いチームであれば、1対1で奪えることもあるが、磐田は、昨年までJ1のチームだったこともあり、そういった隙はない。
50遠藤 保仁を中心に正確なクロスからチャンスを掴み、セットプレーの機会が磐田に多く訪れる様になった。ゲームメークで磐田の攻撃の形を作ると、スペースのあるサイドに流れて、クロスでアシストやクリアボールでのセットプレーの機会を増やしていく。シンプルだが、岡山にとっては実に嫌な攻撃の形であった。
この部分は、10山田 大記が次の様にコメントしている。
岡山としては、19木村 太哉と9ハン・イグォンの推進力のあるドリブルや18櫻川 ソロモンの高さと強さを活かす事ができるサッカーができれば巧くクローズできた可能性もあるが、岡山がクリアをしたいのか、カウンタ―を狙いたいのか、パスとドリブルで主導権を握っていきたいのか、そういった方向性と言うのが見えてこなかった。
逆に磐田は、50遠藤 保仁をパスワークの中心に据える事で、車輪を回すようにチームとしてのパスが回り、ピアノを調律が良く(安定した組織力)、良い音色(高い個の力)、リズム良く(高精度)の演奏(サッカー)ができたことで、磐田の攻撃の最大値が岡山の壁の隙を突いていく。
前述した前に運ぶ意図が共有出来ていない中で、41田部井 涼が自陣深くでトラップして、マイボールにしようとしたが、ボールコントロールが甘かったことで、ボールを奪われてしまい4松原 后に慌てて対応した6輪笠 祐士が振り切られて、クロスを通されるとトリッキーなシュートで流れて、岡山が失点。クリアしていれば、起きなかった失点だが、チームとして意思疎通ができていない以上、コーチングやフォローが、どうしても少なくなる。
試合終了の時間が近づいているとはいえ、「攻勢」という曲を奏でる磐田の勢いを生みだす起爆剤としては、十分な得点であった。
岡山の選手が、平常心を失っていたのか、集中力を欠いていたのか、若さがでたのか。ショートコーナーをケアできておらず、50遠藤 保仁に当然使われて、途中で気が付いた岡山の選手が寄せて行き、リターンパスがある事に気が付いた2人目の選手が慌てて行くも間に合わず、50遠藤 保仁の間合いで入れられたクロスは、点と点で合わせるクロスで、17歳の191cmの長身FWにヘッディングシュートを許して、1点差となった。
その後も磐田の攻勢を受けるが、後1点は許さず、岡山が辛うじて逃げ切った。
岡山は、50遠藤 保仁を中心とした攻撃に対して、攻守にハードワークできて、守備ができる選手が交代して下がったうえに、本能型の選手で、攻撃的な選手を次々に投入したにも関わらず、その個性を活かすシーンをほぼ作れず、防戦一方になってしまった。
恐らく、カウンターで追加点という攻撃は最大の防御という22シーズンの方向性のサッカーでの勝利を目指したと思うが、後半の攻勢に出てくるチームや個の力とパスワークを持ったチームに対して、どう守っていくのか。ボールを奪ったらどうするかを少なくとも明確にする必要がある。
高いレベルのチームと対戦したことで、TRMでなんとかなっていた点が公式戦では通用しなかった。想像以上に、深刻な問題の可能性もあり、その点は心配である。仮に監督からの指示やスコアへの意識に関係なく、実は4-4-2ではなく、4-3-1-2の意識で戦っていたのであれば、問題の度合いは重たくなる。
一方で、岡山の意志疎通が甘かったとはいえ、50遠藤 保仁の存在感というのは21シーズンでもJ2最高レベルであったので、45分間でも42後藤 啓介とセットで起用していくことで、かなり破壊力のあるサッカーができるのではないか。
そして、磐田は、今季から意識の高くなった。攻守の切り替えや球際への厳しさという点は、後半にはある程度、サッカーの内容を盛り返す糸口になったように筆者には映った。
10山田 大記は、この部分について、試合後コメントで、少し触れている。前半がこの点が、修正点として語っているが、後半に岡山のドリブルで運べる選手を抑える事ができたのは、こういった意識の高さをチームとして共有できていたことも後半の追い上げに関係してることは間違いない。
磐田としては、勝ち点3こそ失ったものの前半同点で折り返すことで、後半は行けるという必勝パターンのヒントとなった2得点。もし自信を深めた42後藤 啓介がジョーカーとして、今後も結果を残し続けることができれば、将来のエース候補として期待も大きくなっていくことだろう。
42後藤 啓介の試合後コメント。既にメンタルの強さは、エース級。日本のサッカーを盛り上げてくれるという意味でも、今後が楽しみな選手である。
一方で、岡山は、後半の戦い方に関して以下のように木山 隆之 監督が語っている。「守備」の課題と同時に、3得点を決めた「攻撃」の課題として「運ぶ」というワードが出てくるところに、木山ファジの目指すべき方向性が見えてくる。
後半のポイント
4、ホーム開幕戦に向けて
岡山としては、22佐野 航大と48坂本 一彩が代表でチームをしばらく離れることとなるが、特に、優勝候補筆頭の清水に対して、どう戦うか注目である。
磐田戦の欠場がアクシデントでなければ、7チアゴ・アウベスや27河井 陽介をメンバーに入れて行くことが、まず考えられる。ただ、両選手ともフル出場が難しい選手であるので、交代を前提としてメンバー選考やゲームプランが必要となってくる。
48坂本 一彩の所に7チアゴ・アウベスの可能性が非常に高く、変更点や予想が、特に難しいポジションは、22佐野 航大の左CH(SH)のポジションと、左右のSBところである。GKは、開幕戦のパフォーマンスであれば、21山田 大樹の可能性は高い。なんといってもリーチの広さと腕力からボールキャッチ率の高さは、凄く魅力的であったからだ。
リザーブメンバーを含めると予想は更に難しくなる。選手層の厚さを活かして、磐田戦での課題をチーム戦術に落とし込んで、大胆なメンバーチェンジも考えられる。また、38永井 龍だけではなく、32福元 友也が、食い込めるかどうかも気になる点と言える。
27河井 陽介だけではなく、19木村 太哉や9ハン・イグォンの左CHでの起用も考えられる。誰が出ても不思議ではないことは、まさにその通りだが、前半と後半の内容の差を考えると、やはり現状のチームへのフィット具合には差がある選手もいるのが、現状のようだ。その辺りを含めて、木山 隆之 監督が、どういったメンバーを選択するのか。そして、皆さんが、どういったメンバー予想をされるのか、とても楽しみだ。
第2節 清水戦のメンバー予想のポイント
予想メンバー例
18櫻川 ソロモンと43鈴木 喜丈が、足を攣ったが、22シーズンの開幕戦も15本山 遥が足を攣っている。まだ木山 隆之 監督の中で、選手の限界や特性を完全に把握しきれていない事と、選手自身もチーム戦術理解度が深まっていない可能性もあるいう時期でもあり、まだまだ伸びしろはありそうだ。
最大で2節~5節で、22佐野 航大と48坂本 一彩が、世代別代表のアジアカップで、岡山をしばらく離れるが、勝ち点とチームの成長に繋げる事ができれば、戻ってきた時には、更に勢いに乗る事ができるだろうが、開幕戦やTRMの得点者などを考えると、簡単ではないが、非常に楽しみな磐田戦の内容と結果となった。
5、磐田遠征レポート(写真)
残念ながら曇りであったため、よく見ないと湖の奥の陸地が見えない。
かき揚げ丼が有名なお店。本店は予約限定。私たちは別館で食べました。
私は、「茶碗蒸し付き」か、「サラダ付き」か、「かき揚げが2枚乗せ」の3択で迷った。他にも天丼や海鮮丼、天ぷら御膳、刺し身御膳などがあった。本格的な和食のお店だ。
かき揚げ丼が、有名という事もあり、海老や南瓜などの豪華で食べ応えがあった。ご飯などの調整ができるが、そのままのをお願いしたが、途中から流石に飽きてしまう程の大ボリュームであった。
結果から言ってしまえば、茶碗蒸し付きにすれば良かった。持ち帰りもできるので、1枚だけ食べて、持って帰るのがお得であり、本来は、そちらがスタンダードなのかもしれない。
味の方は、確かな食感と甘く、濃厚なタレ、かき揚げの具材の味のハーモニーで、ご飯が進んでとても美味しかった。
今回は、立ち寄らなかったが、併設されている。もし時間があれば、こちらにも寄ってみるのもありかもしれない。
サックスブルーの色がどこか落ち着いた雰囲気。
記念撮影されている磐田サポーターの方が多かった。岡山サポーターの私も引き込まれる魅力的な一枚だ。
近くでゆっくりされている方もいる。左上には、YAMAHAの名前がしっかりとある。
魅力的なフーズに、多くのサポーターが並ばれている。開幕戦という事もあり、列が長くなって大盛況であった。
魅力的なフーズの数々、見ているとお腹空きますね。
長蛇の列、SNSやスタメン情報など見ている方が多く、下を向かれている。それだけ多くの方が並んでいる。
何かあった時に、ここを利用することとなるのだろうか?
この写真は、サイン会の時で、募金ブースではなく、選手の名札がある。私も神セーブ〆さんともに微力ではありますが、募金活動に協力させていただきました。
今にも動きそうな躍動感がある。記念撮影される方も多かった。尻尾の真っすぐな感じが個人的には、印象に残りました。
また、この後ろの道は、解放はされていないが、交通規制されていて、安全対策が行われている。
岡山の歴史の倍以上の年月の歴史のある「ジュビロ磐田」。そのクラブとアウェイではあるものの同じカテゴリーで戦える。とても幸せなことである。その気持ちと同時に、この試合への期待感は、とても大きくなっていく。
あぁ、専スタは、やっぱり良いですね。二階席なので、ゴール前のシーンが良く分からなかったですが、それでもこの見易さ。冒頭でも書きましたし、ここでも書きましたが、やっぱり専スタは、最高。
そして、何が凄いかというと改修などを何度も繰り返して、今の形に辿り着いたとはいえ、陸上競技場が多い中で、専用スタジアムであること。サッカー王国は、当時から世界標準であった。
キックオフの時が近づく。
磐田の3種の席を見比べて感じる事は、こういったサッカーを見易い環境が、サッカー少年の心を掴み、多くの名選手や、ジュビロとエスパルスとの静岡ダービーの名勝負が生まれてきたのだと感じた。
全ては、未来に繋がっている。
選手の下の所から出てくる。
あと少しで・・・
キックオフの時が迫る。
いよいよ・・・
いよいよ・・・運命のキックオフ!!!
今回は、ゴールシーンは撮影しなかったので、ここから試合終了後へとスキップ。
掛け声とポーズのタイミングが合わなかったような気がしたが、嬉しそうな岡山の選手達。
もっとアップで、画質が良く、色々なアクションがアップされていること予想される。私もこの後、皆さんの撮影されている写真をSNSを見る事が楽しみです。
簡単に来れる距離ではないが、県外在住のサポーターも多く、来場されているかもしれない。
ゴール裏のため、角度をつけて、声出しエリアがメインに映る様に撮影。
牛肉100%は、伊達ではない。肉の味がストレートに舌から脳まで、美味しいという信号を発信する。食感や肉汁、濃厚だけど辛すぎないオニオンソースと肉の味の濃さ・美味さで、ご飯が進んだ。神セーブ〆さんに聞いた、胡椒も活用して、げんこつハンバーグを堪能した。
この後は、帰宅の途についた。日付を跨くことなったが、専スタは良いなと思った(本日4度目)遠征でした。岡山も磐田もまだまだ隙が多く、伸び代があり、2巡目が楽しみだ。開幕戦だが、両チームが、今後にも希望が持てるほど、悪い所もあった中でも良い所もしっかりあった。そういったとても面白いゲームだった。神セーブ〆さんにもお会いできたし、本当に遠征できて良かった。
文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・Photo=Masaaki Sugino
6、アディショナルタイム
6-1、磐田戦Twitterアンケート
6-2、岡山選手名鑑23(作成途中)
監督編は、こちら(別記事)。
URL:https://note.com/suginote/n/n04d01567785f
GK編は、こちら(別記事)。
URL:https://note.com/suginote/n/n8955634e7f65
DF編ー前編は、こちら(別記事)。
URL:https://note.com/suginote/n/nd90392e54381
DF編ー後編は、こちら(別記事)。
URL:https://note.com/suginote/n/n79f5fb21291e
MF編ー前編は、こちら(別記事)。
URL:https://note.com/suginote/n/n1aee07814a92
MF編-中編、後編
FW編-前編、後編
は、現在作成中です。
6-3、ファジ造語2023(1造語)
6-4、雉(ファジ)語録23
6-5、筆者紹介
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