「自分って疫病神なのかな?」と思ったら読んでほしい
「自分がたまたま入ったお店がことごとく潰れていく」
「たまたま話題にした有名人が亡くなる(または引退する、逮捕される)」
こういった経験をしている人はいないだろうか?
今から十年以上前、大学生時代の私がまさにこのようなタイプで、悩んでいた経験がある。
もちろん、毎回このようなことが起こっていたわけではないし、その当時だって完全なる偶然だったのかもしれない。
しかし、こういうことが繰り返し起こると、どうしても気になってしまうものだろう。
そんな私も
「俺って疫病神なんじゃないか……?」
と本気で思い悩んでいた。
さて、ではなぜ十年以上も前のことを思い出したのかというと、昨日出たこのニュースを目にしたからだ。
「フェルナンデス」という有名なギターブランドが破産したというニュース。
このニュースがなぜトリガーになったのかというと
私が一週間前に書きあげた小説の「ツイスト・イン・ライフ」という作品に出てくる主人公の愛機が「フェルナンデスのギター」であるのだ。
このタイミングの一致……
私にとってはあまりにもタイムリーな話だった。
↓最終話にも「フェルナンデス」の名が出ている。
久しぶりにこうして「謎にタイミングが重なってしまった」ことで、当時のモヤモヤとした感覚を思い出したのである。
そして、その当時のモヤモヤを晴らしてくれた言葉も思い出したので、それもあわせて紹介してみたい。
今から約13年前の秋、祖父が亡くなった。
その際に、実家が昔からお世話になっているお寺の住職さんとお話をする機会があったのだが
その際に、私が「たまたま入った店が潰れたり、話題にした有名人が亡くなったりする」という現状を伝え、「自分が疫病神かもしれない」と悩んでいる話をした。
すると、住職さんは笑いながら
「あぁ、それはね、きっと君が『消えゆくものに呼び寄せられやすい』んだと思いますよ」
と言った。
つまり
私が関わったせいで消えてしまう、のではなく
消えゆくものの声をキャッチして呼び寄せられるから、ちょうど消えてしまう直前に関わることが多い
というのだ。
この住職の言葉は、当時の私にとってはまさに目から鱗で、かなり救われたものだ。
もちろん、事実はどうなのか分からない。
本当に私が負のオーラをまき散らして、入った店を片っ端から潰しまくっていた可能性だってゼロではない。
しかし、どう頑張っても科学的な事実にたどり着くことはない。
それであれば、自分の気持ちが楽な方に生きていたいと思うのである。
「私は疫病神なのでは……」と悩み続けるよりも
「私がたまたま呼び寄せられやすい体質なのだ」と考えていた方が、気が楽だ。少なくとも私にとっては。
実際、このように考えるようになってから、行ったお店が潰れるということは減っていった。
この記事を読んだ全員が救われるだなんて思わないが「もし一人でもこの住職の言葉から救われる人がいてくれれば」と願って投稿する。