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意味はあとからついてくる(と信じる)

フリーステッチングの動画を最近よく見る。イラストを描くようにニードルをプチプチ刺していく、かんたん刺繍技法だ。 

やってみた

手先が不器用なもので、いびつで愛嬌しかないけど、それはどうでもよい。

これらの作品はパレスチナへの連帯の表明として作りはじめた。

🇵🇸🍉

旗を禁じられたパレスチナの人たちが、代わりに使い始めたのがスイカだ。
スイカはカットすると、パレスチナの旗と同じ、赤、緑、黒、白の4色になる。

「スイカ」がパレスチナへの連帯で使われる理由。愛される食べ物が抵抗のシンボルになるまで

🔑

パレスチナの鍵は、(中略)ナクバにおいて失われた家(故郷)のパレスチナのシンボルである。鍵は、帰還の希望と失われた財産に対する請求の一部と見なされている。

パレスチナの鍵

🕊️

平和の象徴。

いざ刺すと、こうしている間にも悲しいことは耐えないのに、刺繍なんかひとつも意味ない!と自棄になって、投げ出している日も多かった。

結局、仕立てるまでに1ヶ月くらいかかった。できあがったキーホルダーを眺めているうち、意味づけに悩むより行動しようと思った。ここに連帯の意思がある。かばんにつけて、出勤することにした。

かばんを看板代わりに考えるようになったのは、去年、あるオーディション番組にどはまりしてから。
推しにデビューしてほしい、今はまだファンダムしか知らない、魅力ある推しをひとりでも多くのひとに知ってほしい!という一心だった。あの頃グッズ作りに関してもいろいろと知見を得た。

かばんだけじゃない。スマホの背面も、職場のロッカーも、水筒も、ポーチも、広告塔になるポテンシャルがある。意思表示ってけっこういろんなところでできる。

"ひとり宣伝部"に邁進した推し活に比べて、「イスラエルは今すぐ停戦しろ!」と1年あまり思い続けていることは、なかなか口に出せていない。インターネット上ではともかく、生身で語ることのむずかしさをずっと歯がゆく感じている。

キーホルダーふたつで終わらずに、これからも作っていくぞ。

語るきっかけを。

もしどこかで連帯の刺繍を見かけたら、ぜひ声をかけてください。

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