ワクワクスポット探検隊 佐田岬編
2020年2月11日
ワクワクスポット探検隊は、愛媛の南予方面へ向かったのである。
メンバーは、クールなデザイナーBoss Rと心優しい画家D、そして虚弱体質の私、この3人だ。
以下デザイナーはBoss、画家の方はDと省略させて頂く。
Bossが運転手だ。彼の運転はとても上手い。そしてメンバーで一番几帳面でもある。揺れる振動にカーナビの上に載せられたスピーカーが少しずつ動く。私は後部座席から、Bossの手が僅かにずれたスピーカーの配置を丁寧に定位置に戻す作業を繰り返すのを50回以上は目にした。
私は想像の中で、何度そのスピーカーをガムテープでベタ貼りにしただろうか。
どんな絵を撮っているのだろう
帰り際には、潮風に当たったカメラをそれ専用のクリーニングペーパーで、メンテナンスするようDに促していた。なるほどBossの持ち物はかなり綺麗だ。日頃から綺麗に使っている上に、メンテナンスも欠かさないのだろう。
助手席はDの定位置だ。よく見ると彼のコートはところどころ汚れていたり、傷がついているが、元からそういうデザインなのかと思うほど味わい深いヴィンテージ感を醸し出している。カメラはボコボコだ。おそらく酔っ払って色々なところにぶつけているに違いない。
戦場カメラマンのカメラでもDのカメラよりは綺麗だろうとBossに皮肉られている。一体どこの戦場に行ってきたのか。いや酒場に・・・。朝から饒舌である。
洞窟が似合う男D
朝9時30分に【幼稚園】にBossに迎えにきてもらう。助手席にはすでにDがいる。
ちょっとデカイ園児、そうこれが私。後部座席担当。
私の前方では、軽快に喋るDの言葉を、Bossが端的な言葉で答えている。それが綺麗な一刀両断具合を見せることがある。
「今、瞬殺されたか?」と後部座席から私は思う。
しかし、そんなBossからの返答にもDは「せやなぁ」と意にも介せぬ様子。
この二人には、長年の友情が育んできた阿吽の呼吸というものがあるらしい。
さて、今回の目的地は、佐田岬だ。
Bossから「名案Come On!」とメールを受けた私は、一切名案がなかったので、とりあえず、過去のFacebook記事を漁って、情報を掘り起こすことにした。
「愛媛 南予」の文字が目に入り、Bossに連絡。
そのあとGoogleMapで調べてみたら、この辺りも四国の端のキワキワだ。
佐田岬が良さそうじゃないか!!!(さすが隅っこ族の私・・・。)
Bossに「佐田岬も!」と連絡。
こうして小さな旅は始まった。
こんなに歩くとは想定外だった。
不思議の国に迷い込んだかのような絡み合った幹のトンネルを歩き続けていると日本にいるのを忘れそうになる。
上がったり下ったりずっと歩き続けること30分ぐらいだろうか。
視界が開けると美しい色彩の海が広がっていた。
薄い紫色とエメラルドグリーン、黄色味の濃い茶色の色彩が相まった世界。
灯台元暗し?....否、離れたところからの方が灯台は美しく見えた
帰りはクタクタだ。
もはや杖をつきながら、歩く私は実年齢よりも10歳加齢したかのような気分。
なんとか車にたどり着いた。
車のエンジンをかけて帰り道を走り始めるとBossが何かを言っているようだが、何を言っているのかさっぱりわからない。
ひょっとしたらDもそうだったのではないか。
D モグモグモグおうモグモグモグモグせやな〜モグモグせなや〜モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモおうグモグモグモグモグモグモグせやな〜モグモグモグモグモグモグモグモグモグせやな〜モグモグモグモグモグ【グミ】
あやの モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ【無言】モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモ【グミ】
助手席では、Dが相槌を打ちながら、グミを貪っている。
私もひたすらコーラボトル型のグミを口の放り込んだ。
前後で、しばらくひたすらグミがモグモグされる時間が続いたが、その間、Bossは何か言っていたようだ。
次回に続く・・か?
同じ旅の物語をRが書くとこうなる↓
関係先リンク Gorotsuki.com
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