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カウンター製作の記録② 完


Tetugakuyaでの作業はわずか2日間でしたが、重厚感があり、品があり、そしてアンティークに合うカウンターが出来上がっていました。



贅沢に装飾として使われた額縁たち。

額縁の背景には、牛の皮。



L字になった先も絵になる景色が広がるようになりました。


作品なのだからサインを書いてください、とのお願いに。

控えめに、そしてぴったりな場所にお名前を記してくださいました。



今まで唯一私の世界観だけで作られてきたTetugakuyaに、美術家カミイケタクヤさんの巨大な作品がどんと仕上がり、その中で私は仕事をすることになりました。


なかなか言葉にならず、そして衝撃も大きく。

一体ここはどこだろうかと


馴染みのお客様は一様に衝撃を受け

「カミイケさんが凄すぎる」

「あやのさんの雇われ店長感が増した!」

「もはやアルバイターあやの」

などと言われる始末なのです。


確かにこの雄々しく立派で重厚なカウンターの向こうには、ダンディーな男性が立っていそうなものですが、如何せん私なのです。


「ほら・・・新品の服も少しずつ来てたら、馴染んでくると言うではありませんか・・・」と言っていただくのが関の山です。


馴染みのお客様の正直すぎる意見に、私も何も言えません。


何故なら、私も衝撃のあまり、施工完了の翌日は、しばらく布団の中に引きこもってぼんやりしていました。

海外に行ってカルチャーショックを受けたあとのような

「このままあと、1ヶ月ぐらい休みたい・・・・。」と思うほどに。

私だけではなく「カミイケショック」と呼ばれるカウンターの変化の余波は、馴染みのお客さんたちにも様々な刺激をもたらしたようです。



けれども、2日間営業してみると、わずかに実感が湧いて来て

初めてご来店されたお客様にも「カウンター自身が作品なのです」とお話しすると、「へー!!」とまじまじとご覧になってくださることも、喜ばしくなって来ました。

「アルバイターあやの感が増す」というのも「カミイケさん凄い!」と言うのも、カウンターを褒めて頂き、もはや誇らしく嬉しくありがたく。


素晴らしい作品を製作して頂いたことが、とても嬉しくて仕方がありません。

こうしてカウンターの製作をカミイケさんに依頼することができたのは、Tetugakuyaでのお茶の時間を楽しんでくださる方、アンティークをお買い求めになってくださった方、クリエイターさんの雑貨をご購入くださった方から頂いた方々のおかげです。

また前進してゆく姿をTetugakuyaをご利用いただいているお客さまにお見せできることが幸いです。



まだまだ、手を入れたい部分は沢山あります。

引き続き細やかなところに少しづつ、手を入れていこうと思います。


創られ続けるTetugakuyaとして、気になる部分を改善させたり足したり引いたりしながら、より幻想的な別世界に近く。


カウンターを作品として作ってくださったカミイケタクヤさん




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