kindle出版はじめました~想像していたより難しくなかった~
古い同人誌を電子書籍化したい
わたしが前回、個人誌を発行したのは10年前の2013年。
今年2023年に10年ぶりに新刊をだしましたが、いつのまにか書店委託のシステムなども変わっており(10年経てば当然ですよね…)、最近のネット情勢などもあれこれ鑑みて、とりあえず古い同人誌の電子書籍化に挑戦することにしました。
挑戦といっても大層なものではなく、kindle出版については検索すれば親切なノウハウの記事がいくつも見つかるのでそれらを参考にしました。
思ったよりも難しくはなく、kindle出版も初期の頃とは違って現在は誰でも利用しやすい状況になっているようです。
実際に制作してみた
<制作使用ソフト>
Illustrator CS5.5
LeME
Affinity Designer
<表紙>
同人誌制作と同じなので、わたしは「illustrator」を使用しましたが、webの場合は解像度などを気にする必要がないので、表紙制作は「Canva」などの無料サイトで十分です。
◇Canva
https://www.canva.com/ja_jp/
<本文>
◇LeME(EPUB電子書籍の作成)
LeME – Let's make ebooks!
「LeME」はWordファイル (docx)を手軽に電子書籍のEPUBファイルにしてくれます。
とても簡易でわかりやすく操作性に優れたソフトだと思います。
ちなみに現在のkindle出版はWordファイルそのままでも電子書籍にしてくれるので、もはやEPUB化は必要ないのですが、kindle以外の電子書籍ストアを利用する場合にはEPUB形式が採用されていることが多いので、おすすめソフトとしてLeMEをあげておきます。
<おまけ>
◇Affinity Designer
表紙デザインは無料サイトで十分ですが、「illustrator」の代替となる安価なデザインソフトとして「Affinity Designer」を今回試してみました。
「Affinity Designer」は「illustrator」のAi形式ファイルを読み込めます。
複雑なデザインでは問題が起きそうですが、同人誌の表紙ぐらいのレイアウトはさほど崩れることなく開くことができました。
noteの投稿記事の画像などは「Affinity Designer」で作成しています。web用にシンプルに画像を組み合わせてデザインしたいときには便利です。
Adobeさんはお高すぎるので、どこかの代替ソフトが覇権をとってくれないものだろうかと常々思っているのですが、webでは代替になっても印刷所が対応してくれない限り同人誌の入稿用には無理なのが哀しいところです。
Affinityさんはほかにも「Affinity Photo」(「Photoshop」の代替)、「Affinity Publisher」(「InDesign」の代替)をだしています。
「Affinity Photo」はちょっとさわっただけなのでよくわからないですが、「Affinity Publisher」は「InDesign」の代替としては現在のご時世で電子書籍のEPUB形式の書き出しができないのが厳しいような気がします。
お試し版をダウンロードしようとしたのですが、仕様にEPUB形式の書き出しがないことに気づいて、結局今回の制作にもフリーソフトの「LeME」を使用した経緯があるので、次のバージョンでは追加されていることを期待します。
なにはともあれ趣味でデザイン創作する人間にとってはお財布に非常にやさしいので、Affinityさんには打倒Adobeさんを目指して頑張っていただきたいものです。
もっと簡単に制作するならWordと画像だけ
わたしは同人誌制作の延長なので上記のソフトを使用しましたが、小説本であるならkindle出版に必要なのはWordの本文ファイルと表紙用の画像(jpg)、これだけです。
小説はリフロー形式でいいので、本文のレイアウトも考える必要はありません。
そんなわけで久々に執筆活動を再開し、浦島太郎状態であれこれ模索しながらも、試験的に一冊、電子書籍化してみました。
「sugar craft」(「世界が終わるまできみと」番外編)
読んでいただけたら幸いです。
また時間のあるときに少しずつ増やしていければと考えています。
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