独身気分の休日
※あまりに更新が空いたので、ごくごく個人的な日記を書いてみました。
3連休、夫が息子を連れて、関西に帰省した。奈良の山奥にあるお寺に厄払いに行くのが主な目的。そのついでに、息子を大阪の海遊館に連れて行き、ジンベエザメを見せたいのだという(息子は目下魚類ブームで、毎日魚類のドキュメンタリーを見ては、図鑑を眺めている)。
土曜の午前~昼に仕事のあった私は、留守番となった。
土曜朝5時、おにぎりと卵焼きとウィンナーの簡単なお弁当を持たせて二人を見送ると、そこからは一人きりの時間。
といっても一日目は主に仕事をしていたのだが、2日目の解放感たるや…!一人で家で過ごす気持ちよさをぞんぶんに味わった。独身気分、とタイトルに書いてみたものの、正確にはひとり暮らし気分と言うべきかもしれない。私は結婚するまで、実家に住んでいたから、ひとり暮らしの経験がない。だから余計に胸が躍るのだ。
朝起きて食事もそこそこに、早朝8時台から、「LA LA LAND」を観に行った。家から歩いて10分ほどのところにシネコンがあるのだ。とりあえず冒頭から泣く。映画館の近くのスーパーで羊肉とパクチーなどを買い、一駅移動して息子の入浴剤(ちょっとグロテスクな魚類の模型が出てくるやつ)を買って、帰宅。冷凍してあった焼きそば(夫作)をあたためてビールと食べる。アイルランドのミュージカル映画を観て、お風呂に入りながら漫画を読む。
もう一冊本を読んでいたら、なんだか具合が悪くなってきたので30分ほど昼寝する。
再びお風呂に入って、のろのろと食事の準備。ジンファンデルのワインと火鍋。火鍋は香港のお母さん(と慕っている女性)からの差し入れのスープで作った。食事をとりながら、また映画を観る。今度はフランス映画にした。意外と早く眠くなって、日付が変わる前に寝てしまう。
自分だけの時間はあっという間に過ぎていく。
3日目、朝から家の掃除をして、羽田空港に二人を迎えに行って、いつもの飛行機の見える中華料理店でごはんを食べて、私の休日は終了。
振り返ってみて、驚いたけど、まるで好きなものが10代から進歩していない。20年前の私は、本ばっかり読んでいて、海外ドラマのシャーロックホームズにハマっていて、そしておこずかいをもらっては東宝ミュージカルのB席に通っていた。あの頃と違うのは、ミュージカルを観に気軽に劇場には通えなくなったことと、お酒を飲むようになったことくらい。
就職して、3つも会社を変えて、結婚もして、実家も出て、子供も産んで、すごく遠くに来た気分でいたのに、すぐそこには、10代の自分がいる。それは嬉しいような悲しいような。
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![杉田千種](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13290782/profile_689d55cd62fd57c62988d94d70203a42.jpg?width=600&crop=1:1,smart)