外出自粛日記 4月10日
集中力が続かないし、自分用の個室もあるし、という理由で会社に出ようとした夫になるべく家でできる仕事は家でやってほしいとあらためて言ったら、さすがに家作業に切り替えた。このへんの意識レベルのすり合わせが大変だけど、言いつづけるしかない。覚悟は決まっている。
とはいえ、夫は相当追い込まれた状況でのリモートワークなので、私がワンオペで家をまわしながら仕事をするのは変わらない。
朝食用にはっさくを剥いたら、水分が抜け気味だったので、急遽はちみつ漬けにする。明日くらいには食べごろになっているはず。
朝から社内報メールで、コロナウイルス罹患者が出てしまい、会社の中で一番早く自宅勤務がはじまっていた某編集部が、初めてオールリモートで校了を終えた、というニュースが飛び込んでくる。やればできるんだ。苦境のなかで新しい方法が実践されたことは素晴らしいことだ。コロナの後、やはり働き方が変わる予感がする。我が編集部でも、編集長が月末の校了に向け、オンラインストレージなどの体裁を粛々と整えてくれていて、ログインの確認などの連絡が来る。実は私は最悪の状況に備えて、3月あたまにiPadとiPad pencilを買っておいたので、今回はそれらが大活躍だ。
とにかく校了、事故なく終えられますように。
昼ごはんはパスタを茹でる。息子と私はナポリタン、夫はペペロンチーノ。お皿にパスタが盛られているのを見て息子のテンションがあがっていた。そんなに好きならもっと作ってやればよかった。
午後、ちょっといやなニュースが飛び込んでくる。おやつに水ようかんと朝作ったはっさくの蜂蜜漬け。家にいるとついついおやつを食べてしまう。もう体重の増加は避けられない。でも終わったら思いっきり運動して減らせばいいや。
母とビデオ通話。竹薮を売却してしまったにもかかわらず、庭の別の場所に竹の子が数本だけ生えてきたので届けたいという。しかし夫が数日前まで外に出ている以上、今私と息子が母と会うのはリスクが高すぎると判断。明日、自家用車で宅配ボックスに届けてもらうことになる。
夕方、夫が気分転換に入浴をするというので、一緒に息子を風呂に入れさせる。その隙に私はコンビニに行って区への登園自粛届を郵送してきた。ついでにコンビニでちょっとした買い物。夕方のコンビニは空いていた。ディスタンスをとりながら買い物。ピノを買って帰ったら家族から称賛を受ける。外に行ったのでそのまま私も入浴。
夕食は生姜焼きと豆苗の卵炒めとチョレギサラダともずく酢。30分で作った。金曜日だけど、もうワインを飲んでしまうことにする。これからのお酒はしばらく金曜土曜にしよう。日曜の夜は外食が多い、という理由で飲酒日にしていたけれど、どうせしばらくレストランには行かれない。
夕飯を食べてから暇を持て余す息子の希望で従妹にビデオ電話をかける。その間に洗濯物を干して、洗い物をする。従妹は保育園で働いているので、状況を聞いてみたところ、来週1週間はお休みになったとのこと。それでもお給料は8割出してくれるとのことでよかったね、と話す。そのあと実家に再びビデオ通話。父は政治関係の仕事なので、当然休業していない。息子と電話して活力をもらってほしい、と思ったけど存外に元気だった。こういう時には図太さも大事だ。
みんなと話せて満足した息子は、はやめにベッドに入った。『おんぶはこりごり』と『すてきな3にんぐみ』を読み聞かせ。私もつられて寝落ちしてしまった。が、23時ごろから親戚のように仲良くしている友人らがzoom飲み会をやっていたと朝になって知り、損した気分…。次こそ参加したい!