子連れ旅行記 福井編
独身の時は、休みがとれるとわかると、即座に一番安い行き先の飛行機を予約したものだった。ひとり旅がまったく苦にならないたちで、おまけに飛行機移動が大好きだ。だから子供を産んで一番喪失感があったのは、遠くへ行きづらくなったこと。
なので、子が少し大きくなって、行く先に制約はまだあるにせよ、彼を連れて気軽に旅行できるようになったことを、ありがたく思っている。
3歳くらいになったらハワイに行きたいね、なんて話していたけれど、まず夫と私の休みがそんなに長期で合わない。あと、物心がついてからは、「嫌いなことはやらなくていい、好きなことだけやりなさい」と言うのが私と夫の教育方針なので、息子の意見を尊重して結局国内ばかり連れて行っている。
そういうわけで、このたびのGWも、息子と旅に出ることになり、彼に行きたい場所をヒアリングした。
行き先決定
彼が行きたがっていた候補は全部で3つ
・福井県 恐竜博物館 および かつやまディノパーク
今回の旅は夫が仕事でスケジュールNGのため、母に同行を頼んだ。群馬県は何も大型連休ではなく、土日が休めるタイミングで行こう、沖縄県は夫が大好きなので家族旅行にとっておこう、ということで、福井県立恐竜博物館に決定。実は1月にも家族3人で訪れていて、二回目の福井旅行となった。
交通手段
四月中旬、飛行機と宿の予約をとる。今回は息子が主役の旅と言うこともあり、宿は恐竜博物館からとても近い場所にあるホテルハーヴェストを予約した。
同行の母は運転がうまいけれど、母の慰安旅行も兼ねた旅なので、思いっきり休んでもらうために基本的に公共交通機関で移動することに、決めた。
羽田空港から小松空港に飛び、福井駅まで高速バス。福井駅で感動的に美味しい回転寿司で一杯。
そこからえちぜん鉄道で勝山駅まで行って、宿へはタクシーを使った。我が家は時間が合わなかったけれど、ホテルと勝山駅間もシャトルバスが走っている。また、勝山駅と恐竜博物館をむすぶコミュニティバスもあった。勝山市への旅は、車が運転できないひとにも楽しめる。
かつやまディノパーク
山の斜面に恐竜ロボットが沢山おいてあるテーマパーク。こちらも冬の間は閉まってしまっているので初訪問。いろいろな方のアドバイスをもとに恐竜博物館よりも先にこちらに訪れた。
ロボットのいる公園やレストランにいくつか行ってみたけれど、こちらの恐竜の種類はかなり多い方だと思う。ヴェロキラプトルのロボットの前で、息子はジュラシック・ワールドのオーウェン・グレイディのまねなどをして楽しんでいた。
ただし、私も多くの先人からすすめられたように、ディノパーク→恐竜博物館の順でまわってください。というのも、恐竜博物館のレベルが高すぎるがゆえ、博物館のあとにディノパークにくると印象が霞むので。ぜひこちらを先に訪れてください。そうすれば両方に感動できます。
野外恐竜博物館
今回のメインはこちら。連休付近から秋までオープンする野外恐竜博物館に行くこと。事前予約が安心だが、当日券が買える場合もあるらしい。実際に、発掘していた現場を見学でき、また化石の発掘を体験できるという贅沢なプランだ。図鑑で読んだボーンベッドや地層に息子は大興奮。
さらにものすごい集中力で作業に没頭し、巻き貝の化石をいくつも発見してくれた。
恐竜博物館の展示でも、大好きなタルボサウルスの骨格や、ヤンチュアノサウルスの映像に大喜び。このほか、「かつやま恐竜の森」と呼ばれる一帯には、恐竜の口が向けられた巨大なすべり台や、ティラノサウルスのレプリカ産状骨格、恐竜の巨大な像のある公園などもあって、すべて楽しめた。
あまりに力を使い果たしたのか、両日ともに帰りの10分ほどのバスで息子は爆睡した。
大人の楽しめるポイントは少なかったけれど…
私も母も、さほど恐竜に興味がないので、かなり息子に付き合うかたちの旅になった。ただ、温泉とお酒が大好きな私たちにとって、福井県はとてもいい場所だった。温泉の泉質は良く、名だたる銘酒がいくつもある。ホテルの夕食で地酒をゆっくり楽しめたし、福井の美味しい地酒を沢山お土産にできた。
ちなみに、次に福井に行くときには、福井駅の駅前のホテルに宿を取り、福井県の特産品を楽しみながら、そこを拠点にして勝山や永平寺に足を伸ばそうと思っている。
ちなみに今回の旅に行くにあたり、参考にしたのが
平凡社の『楽しい日本の恐竜案内』
kindle版もでてます。写真も美しくておすすめです。