理想のライフスタイル - 「いってきます」と言える場所が人生を豊かにする
『いってきます』と言える場所や『おかえりなさい』と言ってもらえる場所が、今の自分にいくつあるか考えたことがありますか?
幼少期に住んでいた家や実家がその役割を果たすかもしれません。しかし、転勤が多い家庭で育った人や、家族や友人と疎遠になった人にとっては、そうした帰る場所が見つけづらいと感じることもあるでしょう。
僕も高校を卒業して以来、実家へほとんど帰っていないので、10年以上疎遠になっています。
気軽に帰れる場所、気軽に会える人がいること、「いってきます」といえる場所があること。そして、「おかえりなさい」と言ってくれる人がいることは人生においてとても重要なことなのではないかと最近思うようになりました。
「おかえり」と言ってもらえる”安心感”
僕は毎年、岐阜県の高山へ行くようにしています。友達が住んでいたということがきっかけで6年前から行くようになりました。
そこには、たこ焼き屋さんやゲストハウスのオーナー、居酒屋の大将など、必ず顔を見せる人たちがいます。彼らがいつも『おかえり、よく来たね』と笑顔で迎えてくれるその瞬間が、僕にとって特別な安心感を与えてくれます。
その瞬間が僕にとって特別なものです。1年に1度しか会えなくても、その1年の出来事を何気なく話し合い、笑い合う時間がとても心地よいです。
堅苦しくもなく、仕事のように何かの数字や成績に追われることもなく、ただありのままの自分でいられる場所。それが「おかえり」という一言から始まります。
仕事やプライベートで辛いことがあっても、その場所に行けば気持ちを切り替え、また頑張ろうという気持ちになれます。それは単に思い出の場所ではなく、心の拠り所になっています。
そして、その場所を旅立つ日は「いってきます」と伝えることができます。
いつもの場所が「いってきます」という場所になる
僕は2024年9月に、6年間勤めた熱海の会社を退職しました。熱海では本当にたくさんの人に支えられてきましたし、ここで出会った人たちは今でも大切な存在です。
退職を迎える際、送別会では「ありがとうございました」という感謝の言葉だけではなく、「いってきます」と伝えました。これは、ただの別れの言葉ではなく、またこの場所に戻ってきたいという僕の強い思いを込めた言葉です。
今後も、そうした「いってきます」と言える場所を大切にしたいと思っています。
「いってきます」が言える場所を増やしたい
僕にとって実家は疎遠になっている場所。だからこそ、「いってきます」と言える場所を増やしたいと強く感じています。そんな場所を持つことが、自分にとっての安心感であり、人生を豊かにする要素だと思っています。
毎日その場所に行けなくてもいい。毎月訪れることができなくても構わない。でも、年に一度でもその場所があれば、何かあった時、顔を出せる場所、そして嬉しいことがあればそれを伝えられる人がいること。そんな繋がりがあることは、職場でも住んでいる場所でもなく、サードプレイスと言えるかもしれません。
そのサードプレイスやフォースプレイスが、いろんな地域に増やせて行けたらいいなと思っています。
これからも、そうした関係を大切にしながら、自分の生活をより豊かなものにしていきたいと思います。
「いってきます」と「おかえり」の持つ力
「いってきます」と言えるということは、「また会おう」という約束を交わしている証。そこには、無事に戻ってくるという信頼関係が存在します。また、「おかえりなさい」と言ってもらえるということは、自分のことを待ってくれている人がいるという安心感です。
そんな繋がりがあることは、とても素敵なことだと思います。僕は、これからもそのような関係を大切にしながら、「いってきます」と「おかえり」を感じられる生活を送りたいと思っています。