電車で泣いた話
こんばんは、スギモトです。
note毎日投稿193日目です。
今夜は朝に話したように「電車の中で泣いた話」です。
特に事件に巻き込まれた訳ではありません。
ましてや痴漢に遭遇した訳でもありません。
もしも、痴漢に遭遇したならば、ここぞとばかりに日頃のストレス発散として二度と電車に乗れない身体にしてやります。
では、何故通勤のサラリーマンが多い時間帯の電車で泣いてしまったのか。
それはTwitterで下記の記事を読んだからです。
中日ドラゴンズ・木下雄介投手が練習中に意識を失い、そのまま帰らぬ人となりました。
周囲からは様々な憶測が飛び交っています。
右肩脱臼のリハビリ中でした。
僕も野球経験者として、ものすごく心が痛くなった出来事でした。
何故、神様はここまで残酷なことをするのだろうかと思いました。
そんな中で行われた木下選手の追悼試合では、チームの垣根を越えた心意気多くのファンが涙したのではないでしょうか。
僕も電車で堪えきれず男泣きをしました。
特に京田選手の「雄介さんが(フェアゾーンに)落としてくれた」というコメントで涙腺が崩壊します。
京田選手と木下選手は同期入団ではあるものの、ドラフト2位と育成1位・ポジションも歩んできた人生も全く違いました。
その後二人は打ち解け京田選手は新人王に輝き、木下さんも持ち前のスピードボールが評価され支配下登録を勝ち取ります。
再び1軍のマウンドで躍動する姿を楽しみにしていた矢先、突然の別れです。
試合終盤は8回、1番の京田選手の打球は左翼線にポトリと落ち、2点タイムリーツーベースになりました。
「想いの力」とでも呼ぶべきでしょうか。
こんな科学の力で証明できない何かに僕はある思い出があります。
それは高校野球の引退試合の最終打席です。
これが終わったら引退の場面で僕に打順が回ってきました。
調子は絶不調、もうなん打席連続ノーヒットか分かりません。
準備をしているといつも一緒に練習をしている後輩が「スギ、これ使って」と声をかけてきました。
それは、後輩が使用している防具でした。
急いでいたので「そんなことで調子が上がるなら苦労しない」と口に出してしまいそうでしたが、逆にここは藁にもすがる思いで借りることにしました。
いざ打席で勝負するも、やはり調子はいつものままです。
「三振したら試合終わんぞ、ヤベェ」と考えながら、バットを振り抜きました。
ボテボテの打球は三遊間に飛びました。
打った瞬間当たりが悪いのが分かったので、ヘッドスライディングの準備をしながら一塁に走ります。
しかし、何故か打球はレフトが捕球しています。
打球が飛んんだところが良く、奇跡的にヒットになりました。
これが現役最後のヒットでした。
恐らく京田選手はこれと同じような感覚だったと思います。
やはり野球の神様はどこかにいるのかもしれません。
DeNAベイスターズ側も木下さんの背番号「98」を帽子のつばに書き込むという粋な計らいをします。
多くの人に愛されていた木下選手、逝くには早すぎた27歳。
彼は我々の中で、唸るようなストレートな投げ続けることでしょう。
合掌。
それではまた明日。