【英語】3ヶ月でTOEIC350点だった自分が850点をとった学習法
大変お久しぶりな投稿です。
Sugenoです。
今回は僕が、3ヶ月の英語学習のあと、TOEICのL&Rテストを受けた結果、
850点をとれたので、その学習法や使用教材等を紹介したいと思います。
当記事の学習法を全て行うためには、リスニングではAmazon PrimeとNetflixの会員であること、リーディングの書籍として7874円の出費が必要になります。
別の教材を使用しても良いですが、最短ルートを行くなら当記事で紹介したものを紹介した順にやることをおすすめします。
この記事で分かること・分からないこと、注意事項
この記事を読み始める前に、この記事を読んで分かることと、この記事の内容だけでは分からないことを整理します。
分かること
・TOEICのL&R試験(リスニングとリーディング)、いわゆるTOEICといえばこれを指します。この試験で点数をとるための最短ルートの学習法と教材、スケジュールを記載しています。
・TOEICにおける各パートの時間配分や解き方などを、大まかに理解し、それに対して自分なりの試験対策を施す知識。
分からないこと
・Aランク(860点以上の点数)をとるために必要な学習法。当記事はあくまで筆者が850点取得時に執筆したものであるため、860点以上取得を保証できる学習法ではないこと
・中学英語レベル以前の初期教育段階での英語の知識。主に単語力については、本記事で紹介する書籍では中学英語までを理解できる方に向けたものになっています。
・ライティング・スピーキングのスキル。あくまでL&R試験の点数を上げるためだけの方法ですので、英語の基礎力は身につきますが、それがイコール話せる・書ける力かというとそうではありません。
・一度でもTOEIC受験対策をしたことのある方、既に700点以上を取得できる方には既知の内容が多いかと思います。
筆者のステータス、学習経歴
さて、僕の英語の学習経歴ですが、
中学・高校と6年間の義務教育、大学初年度?の英語の授業を受けた程度です。そこから今回のTOEIC受験に向けた英語学習を始めるまでに7年ほどが経過しています。
TOEIC自体は以前にも2回ほど?受験したことがありますが、最後まで起きていたことがないほど、集中力がありません笑
当時受験時は350点くらいの点数だったかと記憶しています。
今回の学習を始める前にいくつかのAI診断を受けたところ、推定点数は約500点と出ました。
そのため、TOEIC対策の学習を始めてから、3ヶ月で350点ほど上がったということになります。非常に夢がありますね。
実際に850点取得後に感じたことは、高校英語が完全に理解できていれば700点は誰でもとれる。ということです。
もし、今当記事を読んでいる方がTOEICで700点取得のイメージがついていない方も安心してください。着実に基礎を積めば必ずとれます。
(学習法に入る前に)TOEICという試験を知ろう
敵と対峙するにはまず、敵の姿形、特性を知らなくてはいけません。
闇雲に学習を開始する前に、TOEICとはどのようなテストなのか、どんな対策をとれば効率よく点数がupするかを知る必要があります。
TOEICのL&R試験はリスニング100問(495点)、リーディング100問(495点)の計200問を120分で解く990点満点の試験です。
まず、リスニングが45分間行われ、残りの75分でリーディングを解きます。
もうお分かりの方もいるかと思いますが、リスニングは時間が決まっていますし、流れるCDと同じペースで問題を解いていくのに対し、リーディングは限られた時間で自分なりのペース配分が必要になるパートです。
結論から言うと、リーディグの時間はかなりシビアです。
以下で各パートの内容と、リーディングの目安となる時間配分を見ていきましょう。こちらに参考問題が載っています、イメージできない方は見ておきましょう。
リスニング(45分)
Part1:写真描写 6問
Part2:応答 25問
Part3:会話 39問
Part4:説明文 30問
リーディング(75分)
Part5:短文穴埋め 30問 10分
Part6:長文穴埋め 16問 10分
Part7:長文読解 1つの文書:29問
複数の文書:25問 55分
Part5は30問を10分で解かなければいけないので、1問にかけられる時間は20秒です。基本的にはPart5,6を巻けた分だけPart7を読む時間が作れるといった構成になっています。
僕の受験時も残り30秒で全て解き終わるくらい、ぎりぎりな戦いでした。
具体的な学習フローとスケジュール感
それではいよいよ学習フローについて紹介していきましょう。
最初に言ってしまいますが、リーディングにはこれをここまでやれば良いという明確な学習量がありますが、リスニングの方はそうもいきません。
ですので、リスニングは以下で紹介する量で一定ラインまではいくものの、やればやるほど点数が上がり続けるパートと思ってください。
リスニングの学習フロー
まずは英語を見慣れる・聞き慣れることからです。
なぜリスニングなのに、見慣れる必要があるかと言うと、リスニング学習の最終フェーズで英語を読むスピードが求められるからです。
①まずは子供向けアニメを観ましょう(2週間)
いきなりニュースや洋楽が聞こえることはないので、まずは一番簡単な英語に触れることが重要です。
僕が最初に観ていたのは、「Peppa Pig」というアニメです。YouTubeで字幕付き動画がたくさんが上がっているので、片っ端から観てください。
そのうち、内容が聞き取れるようになり、子供向けのストーリーに飽きてきます。飽きてきたら聞き取れてきている証拠なのですぐに次のフェーズに移行してください。
全て聞き取れなくても良いですし、1話分全ての英文を理解する必要もありません、気にせず飛ばしましょう。
②Amazon Prime、Netflixで日常系の洋ドラマを観る(4週間)
今やPrime会員の方が多いと思いますので、会員であることが前提の話になります。日本語字幕・英語音声で観てください。
おすすめは、「SEX AND THE CITY」、「THE BiG BANG THEORY」、「FRIENDS」あたりですかね。
日常会話でよく使うフレーズがクラシックに使われていますし、会話のテンポ感も実際のものに近く、発音がクリアで聞き取りやすいドラマだと思います。
加えてこのフェーズに入る頃には、スマホやPCの言語設定を英語に変えてください。
次のフェーズでは英語を読むことを強制するので、日常的に英語に触れる機会を増やしてください。
③英字幕で観る(6週間)
こちらがリスニング最終フェーズです。上述しましたが、ここで英語を読むことが求められます。
観るドラマはフェーズ2で観たものと同じものにしてください。
ある程度内容が頭に残っていると思うので、多少英文が理解できなくても内容は頭に入ってくるはずです。
TOEICでのリスニング力は、この最終フェーズをどれだけこなしたかに依ります。僕の場合だとドラマのシーズン数で言えば、50シーズン分くらいは観たかと思います。
厳密に言えばこれらのドラマ視聴は半年ほど続けていたので、850点中の100点くらいはこの恩恵があるかと思います。
どれだけ観れば何点とれると明言できない上に、聴き取れるようになるまでの期間に個人差があるのが心苦しいですが、少なくとも僕の場合は半年のドラマ視聴でリスニング450点(9割)をとることができました。
リーディングの学習フロー
続いてリーディングです。手順は以下です。
①文法
↓
②単語
↓
③文法演習
↓
④公式問題集
これだけで良いです。
①〜④はゆっくりやっても3ヶ月で終わらせてください。
これ以上の時間をかけると、モチベーション的にも記憶の定着的にも効率が悪いです。
リーディングのパートでは、レベル1〜レベル10までの文章があるとして、あらゆるレベルの文章が織り交ぜて出てきます。
レベル3まで読める人が急にレベル5以上を読めるようにはならないので、着実に基礎を固めていきましょう。
それぞれの学習スケジュールと教材、内容、周回数は以下になります。
①キク英文法(0〜4週目)
400ページ弱の文法書です。1ヶ月でマスターしましょう。
1ヶ月で3周はしたいところです。
文法は言語を読む上でのルールです。
語彙を増やすと英語が読めるという人がいますが、必ず文法を先に習得してください。
確かに語彙が増えれば読み流していた単語が拾えるようになり、読める文章は増えるかもしれません。しかし、結局はルールを完全に把握していないために、一定の点数までしか到達できません。今までにTOEICを勉強し、600点代で止まっている方の多くはこういう状態にあると考えられます。
文法をマスターせずに語彙を増やすのは、野球のルールを知らないけどキャッチボールとバッティングだけを練習して試合に臨むようなものです。
最初の1周は少し時間をかけて15日ほどで熟読してください。
暗記しようとしないこと、理解した上で進めてください。
2周目は10日ほどでもう一度熟読。一度読んでいるのでペースは少し早まるはずです。
3周目は5日ほどでさらっと読みましょう。自分の中で「定着しているな」、「ここは簡単だからOK」など、理解が済んでいる箇所は流しながら読んでください。理解の乏しい箇所をゆっくり読むようにしてください。
上記は、あくまで1ヶ月で読む際のペースです。余裕がある方はもっと早く読んで良いですし、完全に理解できたなという段階で②単語に移って良いと思います。
ちなみに、多くの英語学習者が言うように高校英語を完璧にしていれば、700点程度はとれるというのは僕も同感です。このフェーズの時点で700点をとれる方もいるとは思います。
この学習で重要なことは、
・必ず理解しながら次のページに進むこと
・絶対に完璧にしてから語彙を学ぶこと
②TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)(5週目〜8週目)
通称「金フレ」。中学・高校レベルの基礎単語があれば、この単語帳のみでTOEICの語彙は押さえられます。
金フレは回転率重視で、少しずつ1周のスピードを上げてください。
先ほどのキク英では最初の2周で熟読していましたが、こちらは逆です。
最初の1周目はとにかくさらっと読んでください。
目が滑っても全然記憶に残らなくても、まったく問題ないです。
僕自身も最初の1周で覚えたのは20%程度だったと思います。
まずは、単語の持つ意味を自分なりのコアイメージを持って読んでいきましょう。
※コアイメージについて分かりやすかった木口亜理沙さんの記事を紹介しておきます。
次の周でも同様にさらっと読んでください。
周回するごとに10%程度定着していくくらいのイメージで良いと思います。
エビングハウスさんの言うように、人間とはすぐに忘れる生き物なので、反復が鍵です。
単語暗記で重要なのは、一回で覚えることではなく試験までに定着させることです。変に「覚えよう」と思ってスローペースで読むのは絶対にやめてください。
最初の1周はどんなに遅くても1週間以内には終わらせてください。
周回数は人によると思いますので、全ての単語と文中での使い方が瞬時に口から出てくるレベルになるまで周回しましょう。
CDが付いていますので、移動時間に聞いて音を脳に焼き付けておくと、文中での使い方も定着しやすいです。
音でフレーズを覚えるとコロケーション(単語と単語の組み合わせの相性)が耳に染みつくようになります。
Followingと来たら、the speechと続けたくなりますし、
Accordingと来たら、to 〜と続けたくなります。
単語が完璧に定着する頃にはこうなっていると思います。
僕は本書を15〜20周くらいはしたように思います。
この単語学習で重要なことは二つです。
・覚えようとして読まない。反復学習。
・単語のコアイメージを持つこと
・フレーズで覚える(その単語の使い方やコロケーションが染みつく)
僕も半信半疑でこの単語帳のみで語彙をつけてきて、受験してほとんどの単語が分かることに驚きました。単語は本当に本書しかやってません。
ただし、逆に言えばこの単語帳に載っている単語は一つ残らず全て覚えてくださいね。
③TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問(9週目〜11週目)
①で完璧にした文法の演習をしておくためにやっておきましょう。
完璧にしたとは言え、文法は奥が深いです。
例外的な問題もたくさんありますし、テッパン問題や解き方のノウハウなんかも記載されているので、本書は必ずやりましょう。
冒頭でも述べた通り、文法問題Part5は時間との勝負です。(1問あたり20秒)
早く解くためのノウハウと経験、勘(前置詞問題なんかは感覚が命です笑)を本書で身につけておきましょう。
本書内でも触れられていますが、1問20秒で解くよう心がけましょう。
気になる周回数ですが、全体を通しては1周で良いです。
1周目で間違った箇所だけマークを付けておきましょう。
復習として間違った箇所のみをもう2周程度すれば良いです。
本書には1049問をランダムに配列した問題集が、巻末に付いていますので余裕があればそれもやっても良いと思います。
ちなみに僕はやってません。
この学習で重要なことは
・回答時間を意識して学習すること。
・例外パターンも結構あるのでそれを拾う、次に出てきたらノータイムで答えられるようにしておく。
④TOEIC公式問題集(12週目)
TOEICには公式の問題集があります。内容は本番のものと同じ仕様で作られていますので、本番前に一度テストの仕様に慣れるために解きましょう。
公式問題集には2回分のL&Rテストが入っています。
ですが、とりあえず1回分だけを解きます。
(1日目)
このとき、本番と同じ状況で解くようにしてください。
マークシートが同封されていますので、マークシートを鉛筆で塗る、時間も120分しっかりで解くようにしましょう。問題集には何も書き込まない等、徹底して本番環境に近い形で解いてください。また、リーディングは各パートにどれだけ時間がかかったかをマークシートに記入しておいてください。
初めて解くこともあり、時間が足りずにPart7が解き終わらないと思います。
それで良いです。
(2日目〜3日目)
次に、解答を見る前にもう一度、同じ回の問題を時間制限なしで解いてください。人によりますが、3〜5時間くらいかかると思います。
(4日目)
時間制限あり・なしをそれぞれ採点してください。
制限なしで解いたものは今持てる純粋な英語力を表しています。
制限ありで解いたものとの点差が、TOEICの仕様や時間的制約に慣れることで埋めることができる点数です。
(5日目〜6日目)
採点が終わったらじっくりと復習をします。
リスニングは聞こえなかった箇所を聞こえるようになるまで。リーディングは全文を完全に理解し、単語も全て拾ってください。
復習が終わったら、自分の回答時間の確認です。
冒頭で述べましたが、リーディングは
Part5:10分
Part6:10分
Part7:55分
でしたよね。
(7日目)
自分の結果を見てどのパートの時間を短縮すれば良いか確認してください。
順番通りに解いていれば、Part7が終わっていないのでPart5,6のスピードが足りていない可能性がありますよね。
Part5の時間に時間がかかっている方は先に紹介した、でる1000問を少しで良いので早く解くことを意識して復習してみてください。
Part7は時間をかけて読むべきパートなので、基本的にはPart5,6を時短し、目標時間に収める努力をすることをおすすめします。
僕の場合は、時間制限ありの得点が620〜785点(約700点)、制限なしが795〜910点(約850点)だったので、問題集1回分の復習とPart5を早く解く練習をした約1日だけで150点分を補填できたということになります。
このフェーズで重要なことは
・解くのは1回分で十分。余計な問題集に手を出さない。
・純粋な自分の英語力を把握、テスト対策で制限あり・なしの点差を埋める学習にフォーカスしましょう。
まとめ
点数の伸びしろには個人差がありますが、当記事で紹介した教材を同じスケジュールで学習すれば必ず700点以上がとれると確信しています。
座学の時間がとれる時間帯はリーディングの学習、息抜きや移動、寝る前、自由時間はリスニングに充ててください。
特に最後に紹介した時間制限なしでの得点は、テスト対策により絶対に到達できる点数を表しているので、あとは正しいアプローチでこなすだけです。
一緒にTOEIC高得点を目指し、頑張りましょう!
MENTAで当記事の内容に沿った、個別の忙しさに合わせたスケジュール管理とモチベーション維持を支援しています。
一度当記事を読んで自走してみても良いです。持続しなかったり、学習自体に不安のある方はぜひチェックしてみてください。
海外ドラマを3つ紹介しましたが、学習におすすめの番組をさらにたくさん紹介しますので、一緒に語り合いましょう!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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