稲盛和夫さんが説く値決めの極意+YouTube戦略。
前々号に続いてインフレ下の
ビジネスがテーマです。
デフレ下とインフレ下では
経営環境、経営の考え方が
180度変わってきます。
その最たるものが「値決め」です。
デフレ下では値引き合戦、価格競争は
平然と行われていましたが、インフレ下では
それらは企業にとり致命傷になります。
原材料も高騰する中で、戦略的な
「値決め」が一層求められる時代に
なってきたのです。
それでは原価を単純に積み上げて
最適な「値決め」を求めれば良いのでしょうか。
決してそのようなことはありません。
「値決めは経営である。」
京セラの創業者、JALを再建した
稲盛和夫さんの名言です。
「商売というのは、値段を安くすれば誰でも売れる。
それでは経営はできない。」
その稲盛さんは「最適な値決め」について
このように説いています。
「お客様が納得し喜んで買ってくれる最大限の値段。
それ以上高ければ注文が逃げるという、このギリギリの
一点で注文を取るようにしなければならない。」
お客様のクレームや不満が起きないギリギリ
限界まで高い価格、と言ってもいいでしょう。
ベストのプライシング(値決め)は、たった
一点であるということ。
最適な値決め、価格とは常にたったひとつである、
ということなのです。
「ライバル会社もこれぐらいで売っているから
うちの会社もこれぐらいで販売しよう。」
このような値決めをしている会社とは雲泥の差です。
自社商品、サービスの価値を本当に理解した
お客様が一体、いくらだったらこの商品を
満足して買うのか。
そうした価格戦略が一層、重要になってくる
時代が到来したのです。
そしてYouTubeはまさにその自社商品の価値を
表現するのに最適なツールでもあるのです。
自社商品の最適な価格を設定し、
その価値をしっかりとYouTubeで訴求していく。
お盆明け、今年後半は一層そのような意識を
もってビジネスを展開していきたいものですね。