何からどう始めればいいか全くわからん
意気込みは充分。志を高く。俺ならやれる。
しかし化粧品製造一体何から始めればいいのか、全くわからない。
とりあえずまず最初にした事は、Googleで化粧品製造と検索してみた。
どこがいいんだ。
OEMとはなんだ。
とにかく検索に引っかかってくるところに片っ端から電話をしていったことを覚えています。
電話して思い描いた製品の概要を伝えると電話した先では
(ロットはいくつです?)
ロット??
(いつ納期ですか?)
もう納期の話??
とにかく化粧品業界の流れが全くわからず電話しているため自分が思い描いていた化粧品製造の工程と全く違っていた。
提案する僕の方は、こだわり満載で担当者の方と打ち合わせ一緒に最高の物を作ろうぜ!みたいな
しかし化粧品会社からしてみれば、知識も全く無いようなそこらへんのにーちゃんから突然こういのが作りたいんだよ!!みたいに言ってきたらさぞ迷惑だったでしょう。
そんな迷惑極まりない僕は諦める事なく何人かの化粧品製造メーカーの人と話し合いをしたりして、その度に自分が作ろうとしている物は作れないのでは無いのかと何度もどん底の気分になりました。
志しが、高かった分ちょっとつまづくとこんなところでつまづいてたらいつになっても完成しない。早く世に出さなきゃいけないのにと一人で勝手に落ち込んだりしていました。
ではなぜ僕が作ろうとしている製品は難しいのか。
一言で言うとこだわりが強すぎたから。
自分の頭の中で完成してしまっていてそれを形にするのはとても大変な事です。
例えば
この成分を使いたい!という物があったとしても化粧品製造会社(OEM会社)に無かったり、取り寄せられなかったり。
その成分があったとしても莫大な量(ロット)が最低発注量だったりしたわけです。
それにプラスで容器、香料、デザインもその都度条件が変わる為困難を極めました。
そして僕は様々なこだわりを諦めざるおえませんでした。
何社かとやりとりをして実際に作り始めていこうとした時に思いました。
あーこうやってこだわりを捨てていってどこにでもある様な化粧品ができていくんだなと、、、
そして利益を最優先で考え(とても大切な事だけど)
コストを落とし、宣伝費だけかけすぐに変えのきく化粧品を俺も作るのかと。
そんな物は自分が作りたかった化粧品(作品)では無い。
一番苦難の多い道を選びました。だけど常にこの言葉が頭の中にありました。
意思あれば道あり
僕は一つも妥協しない製品を作ると再度心に決めました。
妥協を一切許さない化粧品作りを始めてから1年がすぎました。
いろんなOEM会社にはどんなに熱く語りかけても、いい返事をくれるところはなかったです。志しは高くあってもOEM会社の儲けに繋がらなければやる価値が無いからです。
自分が作りたいと思うものが作れないなら作らない方がマシだと思ってきていた時にお客様の旦那様を紹介していただきました。
その方は以前OEM会社で勤めていて本当に良いものを提供したい、価値のあるものをお客様に届けたいと言う思いのため転職活動をしている最中でした。
志しが似ていたぶんすぐに意気投合し、その方からいくつかOEM会社を紹介してもらったり、一緒に化粧品の展示会に足を運ぶ様になりました。
そしてここからようやく化粧品を製作していく事になります。
cki.菅谷
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