リサイクルにこにこ日記 買取できる物できない物
リサイクルの仕事でお客様から多い質問のひとつに「買取をしてもらえるか」があります。お客様からしたら、料金を払って回収されるよりも買取をしてもらえたら方が当然嬉しいですよね。
物には様々なジャンルがあり、ジャンルごとに買取の基準にも違いがあります。今回は恐らく一番わかりやすいであろう家電に絞ってお話をします。
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家電の場合は最も重要になるのは「年式」です。
リサイクル業者さんによって発売から3年以内、5年以内、7年以内などと買取のおおまかな基準を設けています。この基準には法的な決まりはなく、各業者さんによって買取できるものには若干の差があります。
若干の差がある上で、発売して3年以内の家電であればほぼ間違いなく買取の対象になります。もしも3年以内の家電なのに、何の説明もせずに回収料金をもらおうとしたり、もしくは無料で回収しようとする場合は、その業者さんには少し気を付けた方がいいかもしれません。
もちろん3年以内の家電でも状態が悪かったり、欠損がある、特殊な家電であるなどで買取できない場合があります。あくまでもケースバイケースです。
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ご自身の家電の年式がわからないという方も多いと思います。実は年式を知る方法は簡単です。
年式は家電のどこかにほぼ間違いなく記載されています。冷蔵庫であれば扉をあけた内側の側面、洗濯機であれば上部か側面、テレビであれば裏側が多いです。また、コンセントのコードに印字されているものも多いです。
年式を一度調べて買取可能かどうかを事前に一度聞いてみるという方法がおススメです。
こちらはテレビです。裏面中央に「2013年製」と表記されています。
こちらは電子レンジです。側面に寸法や型式が記載されており、年式も左下に「2015年製」とあります。
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上記のように買取できる家電は年式でほぼ判断できます。
そして、繰り返しになりますが発売から7年以上経っている家電は正常に動作しても買取してもらえることは、ほぼありません。
では、なぜ古い家電は買取ができないのでしょうか。
これには家電自体の寿命の心配、状態の劣化の懸念などいくつかの理由があります。その上で、最も大きな理由は金銭面だと私は思っています。
例えば2000年に発売した冷蔵庫と2018年に発売した冷蔵庫では、後者の方が高い値段で売ることができます。また、売れるまでの時間も年式が新しい方が早い傾向があります。
リサイクル業は、特に都市部の場合だと倉庫や店舗の限られたスペースとの闘いという面が大きいです。売値が高くない家電を買い取りして、場所を長期間埋められてしまったら……、すぐに商売あがったりです。
壊れてないのに買取してあげられない、ということが往々にしてありますが、背景にはこういったリサイクル屋の事情があります。
そして、家電以外にもまだ使えるのに国内のリサイクル市場には乗せにくい物はたくさんあります。この点が自分としては、もどかしくもあり、何とかしたいと思っている分野のひとつです。
今後この「リサイクルにこにこ日記」で多くの方とリサイクルの対話を進めていければという思いを込めて、最初の投稿を終えます。
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