【水星の魔女】2期エンディングテーマ「Red:birthmark」の超個人的解釈・意訳! ※随時改訂・2023.4.21版
2期のエンディングの映像と音楽がずっっっしーんで、とっても不安に駆られ(ミオミオ…)情緒が乱されまくったので、歌詞の考察をすることで落ち着こうとした私の超個人的解釈です。
所々、物語の今後についての推測が前提になっているので、随時改訂していきます。
言い切ってみたりしてますが、全部妄想といえば妄想ですので、ご容赦を…。
進めば二つ。
※2023.4.21改訂
1番はミオリネ視点と仮定
今のところ、1番はミオリネ視点だと思っています。
「無色の自分」をミオリネ、「赤色の感性」を持つのがスレッタと受け取りました。
それでは、ガシガシ意訳&解釈の解説をしていきます!
<意訳>
諦めた君への この思いが
恋だと気づき 私を傷つける棘になる
共にありたいという願いを捨て 君を守れるだろうか 世界の果てでひとり
<解釈>
「もう消えた夢の花」は、ミオリネが諦めた願い。
彼女が願っていたことと言えば、11話のあのシーン。「ずっと側にいて」ですね。
それを諦めてしまった、と解釈しました。
「黄色く咲いて棘になる」は、中央に棘のように雄しべ雌しべがあるトマトの花を連想させます。
ところが実は、ミオリネの温室のトマトは花が咲きません。どのシーンでも実しかないのです(発見された方、気づきをありがとうございます!)。
これにはいくつか意味が込められていると思いますが、ここでは、「恋人という関係を飛び越し、婚約者になった二人」という意味で考えます。
そうすると、「黄色く咲いて」というのは、「恋をする」「恋だと気付く」という意味になると考えました。
離ればなれになってから、この思いが恋だと気付いてしまって、柔らかい棘になり繰り返し私を傷つけるのです。
「傷だらけの願いを超えて」は、棘に刺され傷だらけになった自分の願いを超えて何かを守ろうとしています。
「君を守れる? 最果てで」は、君、つまりスレッタを守ろうとしていることがわかります。
君を守るために自分の願いを諦め、世界の果てへ。けれどそこは自分一人の世界。
本当に君を守れるのか?守れているのか?その答えは、誰にも教えてもらえないのです。
ああ、もうつらい。
<意訳>
求めるほどに 失ってしまう
私には何もない だから私が背負うことにした
ただ 鮮やかな感性をもつ君が美しく見えて
それを守りたくて 誰かが創った正義のナイフを手に取った
<解釈>
ずっと求めてきたはずなのに、気付けば一番大切なものを失ってしまいます。スレッタが側にいないのです。
スレッタとエアリアルを守るために進み続けたミオリネですが、最終的にはどうなるのでしょうか……。
「無色の自分に気付いて 締めつけた」は、自分の色がない、自分がない、に近い意味かと思います。
自分は何も持っていない、だから誰かが運命に縛られなければならないならば自分が行くという、献身あるいは自己犠牲なのかなと考えました。
「赤色の感性が美しくて見えて」は、自分を犠牲にすると決めた背景です。赤色はスレッタを象徴していると思いますが、無色の自分と対比して、色鮮やかなものとして捉えられています。
「曖昧な正義 突き刺した」は、スレッタを守るための行為でしょう。
自分が信じるものではなく、誰かが提示した正しさをナイフにして、スレッタがスレッタでいられる未来を切り開こうとしています。
ホントつらい、つらすぎる。
<意訳>
自ら選んだ道を行く痛みが
課せられた運命と融合していく
歪んだ私をどうか受け入れて
<解釈>
「己が生み出す痛みが」は、自分の選択によって生まれる痛みです。スレッタの側にいられない苦しみです。
「運命と溶け合う」は、その痛みと背負わされた運命が溶け合ってひとつになっていく様です。
痛みも運命も、君を守るという目的のために背負っているのですが……。
自分の本当の願いと、自分がしていることとの間には、ねじれが生じているように見えます。
「call me distortion」は、直訳すると「私を歪みと呼んで」ですが、ここでは本当にそう呼んでほしいわけではないでしょう。
例えば名前を呼ぶときは、相手がその人だと認識し受け入れていなければいけません。ここでも同様に、受け入れてほしい、という意味と捉えました。
正しくあろうとする自分と、正しくいられない自分。自分でも抱えきれない矛盾した自分を、君に受け入れてほしいと願っています。
<意訳>
ねえ 許してほしいよ
美しい君の未来を 私が切り開くと決めたのに
君がいないんじゃ 苦しいんだよ
一人で見る夢に 私が欲しいものなんてない
二人で夢を見たいよ 本当の願いに届きそうなんだ
<解釈>
自分が君の未来を切り開くと決めて握ったナイフですが、このナイフを振るうことは苦しいという吐露です。
「片眼で見える夢なんか欲しくもないものばかりだ」は、一人で見る世界には、自分がほしいと思うものが何もないということ。
「2人で見させてよ 届きそうなんだ」は、二人で見る夢なら本当の夢に届きそうだということ。
君が側にいてはじめて、本当の夢を描けるのだと気付いたのです。
君が君でいることを守ったとしても、二人でいなければ夢も希望もない。
運命に縛られることを決めてから、そのことに気付いてしまったのですね。
悲しい……。
ここまでずっとツライ展開です。
2番はスレッタ視点と仮定
こちらも暫定ですが、2番はスレッタ視点だと思っています。
「無色の君」がミオリネを指していると解釈し、また2番は全体的に状況を打破しようと進んでいる状態だと考えたからです。オープニングの主題歌・slashとも重なります。
どんな状況でも鬱陶しく進む人と言えば、スレッタですね!
入りの音楽の雰囲気も少し変わります。優しい印象で、エンディングで微笑んでいるスレッタを思い出します。
※ここから物語の展開への勝手な推測が多分に含まれますので、ご注意ください!
ではいきます。
<意訳>
消えてしまった君への この思いが
恋だと気づき 私を傷つける棘になる
アザだらけの絆を辿り 痛みを超えて 君のいる場所に繋がる
<解釈>
「もう消えた 夢の花」は、側にいてと言っていたのに消えてしまったミオリネへの思い。
「黄色く咲いて 棘になる」は、スレッタもミオリネと同じように、離れてしまってから恋だと気づき、苦しんでいる様子がわかります。
さて、ここから急展開させていただきます(汗)
「アザだらけの絆がほら痛みを超えて溶けていけ」は、GUNDフォーマットを介してミオリネと再び繋がることを意味していると解釈しました。
「アザだらけの絆」は、何かの比喩なのかなとも考えていたのですが……もっと直接的な表現なのかもと思い直しました。
アザといえば、この作品でずっと語られているガンダムの呪い。GUNDフォーマットを登載したガンダムを操縦することで生じる、データストームにより浮き出るアザを思い出します。
クワイエット・ゼロは、プラント・クエタでプロスペラ(エルノラ)がデリングと話した際に、GUNDフォーマットのネットワークを利用しているような描写がありましたね。
1番の内容と合わせて、ミオリネはクワイエット・ゼロに関連して、GUNDフォーマットのネットワークを介さなければたどり着けないような場所……「最果て」へたったひとりで向かったのだ、と推測しました。
1番で出てきた「ナイフ」は、もしかしたらクワイエット・ゼロのことかもしれませんね。
でもスレッタは諦めません。「側にいる」という約束をどうにかして果たすため、ミオリネのもとへ行こうとするでしょう。そのためには、自身もGUNDフォーマットのネットワークに繋がり、「最果て」へ行かなければなりません。
そこで、エアリアルのGUNDフォーマットからネットワークに接続しようとするのではないでしょうか。
これまでスレッタには、GUNDフォーマットによるデータストームの影響は一切出ませんでした。それはおそらく、エアリアルのOSがGUNDフォーマットの使い手を担ってきたためではないでしょうか。OSがデータストームを引き受け、パイロットであるスレッタと意思疎通し、エアリアルを動かしてきたという推測です。エアリアルのOSって……という話ですね。
でもそれでは、スレッタはネットワーク内にまでは入れません。スレッタが繋がっていたのはネットワークそのものではなく、あくまでもOSなのです。
そのため、OSはスレッタに、GUNDフォーマットの使い手としての役割を移譲もしくは分け与えます。それにより、スレッタにはエリクトと同じような青いアザが浮かび上がります。エンディングの映像とも重なりますね。
自身にアザを背負ったことでネットワーク内に入ることができるようになり、ミオリネとの絆が再び繋がります。
ある意味、スレッタはここでついにGUNDの使い手……「魔女になった」と言えるのではないでしょうか。
<追記>
14話であっさりクワイエット・ゼロの概要が明かされましたね……。
クワゼロについてもう少し考えたりしていたので、雑記のリンクを置いておきます。
<意訳>
天を舞う12の存在 一人で見る不鮮明な夢
汚れのない君を操る誰か
君の本当の願いなら 私が知っているから
完全な正義を装う偽物を壊した
不完全な私の歪んだ思いに 君の身を委ねてよ
そして そのままの君で私を抱きしめて
<解釈>
「Ⅻに舞い散る細胞」は、歌を聴くと「てんに舞い散る細胞」と言っているように聞こえるので、天とかけているのかなと思います。
これは映像でガンビットが飛び回る描写があるので、エアリアルと11のガンビットのことを示していると考えました。
「掠れた夢」は悩みましたが、エンディングの映像で、スレッタが見る景色はミオリネがいるときだけ色彩豊かで鮮やかなものになります。
そこから、一人で見る夢は鮮やかなものではない、掠れている、という意味と解釈しました。
「無色の君を操るサイボーグの眼」は、私欲に染まらないきれいな心の君を、誰かが操っている様子と捉えました。サイボーグの眼は、プロスペラ、エアリアル、あるいはクワイエット・ゼロの装置も見方によっては眼のように見えると思ったのですが、特定の誰かひとりを指しているわけではないのかもしれないと考えました。
人を犠牲にして成り立つ正義は、心ある血の通ったものではないとも言えます。それを押しつける他者を、サイボーグと表現したと解釈しました。
「君を悲しませない色は私が持ってるから」は、君の本当の願いを自分は知っているということ。
「側にいて」と言ったあの願いこそが、ミオリネの本当の願いだとスレッタは信じているのです。だから鬱陶しく進みます。もう止まりません。
「完全な偽物突き刺した」は、ミオリネに悲しい選択をさせた非の打ち所のない正しさ(誰かが示した正義)を偽物として壊すという解釈をしました。
「掠れた私の歪みに抱かれてみてよ」は、スレッタの出自等も関係してくるのかなと推測しています。何か事情を含んだ、不鮮明な存在。
その自分の願い……他の全てのことをなげうってもミオリネと共に在りたいという願いは、正しくはないかもしれない。でもそれが自分だと受け入れたのだと思います。あるがままの自分に身を委ねてほしいという願いだと考えました。
「hold me distortion」は、このままでは直訳できません。
hold me,distortionとすれば、「歪みよ、私を抱いて」でしょうか。
1番で「call me distortion(私を歪みと呼んで)」となっているので、ここは歪んだままの君、つまりそのままの君で私を抱きしめて、と解釈しました。
思えば二人は、互いの歪んだ側面にはこれまできちんと向き合ってきませんでした。ここまで来て初めて、お互いの全てを愛するということを本当の意味で知るのですね。尊い。
<意訳>
ねえ 許してほしいよ
君が色づける鮮やかな世界は 祝福をくれるけれど
君がいないんじゃ 苦しいんだよ
<解釈>
ミオリネのもとへ向かうスレッタの思いです。
自分がミオリネのもとへ向かうことは、ミオリネの選択を否定することになります。だから「許してよ」と呼びかけます。
「この愛撫は鮮やかな君の未来なのに」は、ミオリネが選択した未来のことだと考えました。
ミオリネが選択した未来とは、おそらく争いのない世界だろうと、思います。その世界は、愛撫するように人々を優しく包み込みます。
ですが、その優しい世界にいるのに、スレッタは苦しくなってしまいます。
どんな幸せも、ミオリネがいなければ意味がないのです。
スレッタにとっても、ミオリネが側にいてはじめて、本当の夢を描けるのですね。
終盤はミオリネ?それか二人?
はっきりと言えないのですが、終盤はミオリネ視点としておきます。
希望を失っている状態が歌われているので、1番の歌詞と繋がると考えたからです。
でも双方に共通する思いでもあるので……もしかしたら二人の視点かもしれません。
<意訳>
私の道標になる 君の声が
聞こえないんだ いつからだろう
私の目は希望を見据えているはずなのに
目に映るのは見たくないものばかりだ
苦しくないなんて嘘だ
君と 夢を見たいんだ
<解釈>
「輝けるもの」は、自分が目指してきたもの。君の声が道標になっていたのだと考えました。
ですが、いつの間にかひとりで正解を考え進んでしまった結果、もう君の声が聞こえないところに来てしまったのですね。
自分が見据えているものは希望のはずなのに、目に映るのは「見たくも見たくもないものばかり」です。
たったひとりで、見たくないものと向き合い続ける苦しみ。「痛くもないなんて嘘だ」は、平気じゃない、苦しいという叫び。
「見たくなっちゃうんだ」は、二人で夢を見たいという願いです。
<意訳>
私一人で見る夢には
私にとって大切なものなんて何一つない
君と手を繋いで 二人で夢を見たいよ
<解釈>
この部分は意訳の通りです。
自分の本当の願いを、はっきりと自覚しています。
<意訳>
この身に刻まれた運命から解き放ってよ
二人で夢を見られるなら 本当の願いに届きそうなんだ
<解釈>
前述の通り、赤いアザはGUNDフォーマットを使う者に現れます。ガンダムの呪いとも言えます。
ミオリネはGUNDフォーマットにより縛られる運命を選んだわけですが、後悔しています。
この運命から解き放ってほしい。
スレッタと二人で夢を見たい、世界を見たい。そう願っていると解釈しました。
<意訳>
諦めた思いが 鮮やかに道を照らす愛に変わる
<解釈>
ずっと悲しい展開でしたが、私は最後にスレッタがミオリネの手をとることができた、と解釈しました。
夢の花は黄色く咲きましたが、離ればなれになったことで、その恋が実ることはありませんでした。
でもここで、スレッタがミオリネのもとに辿り着いたことで、二人の思いが一つになり、ついに実を結びます。赤はスレッタを表す色でもありますね。
スレッタがミオリネの手をとり、二人の目で世界を見たとき、諦めたはずの思いは、愛となって二人の道筋を照らすのです。
完全に!個人的な解釈です
思いっきり推測ですし、そもそも歌詞にストーリーをどの程度盛り込めるものなのかわからないので、この解釈がもう全然箸にも棒にもかからないくらい外れている可能性もあります。
そのときは、てへぺろってことで。
でも、想像するのは自由ですしね!
いろんな考察や想像をして、このあとの物語もハラハラしつつ楽しみたいと思います。
(途中が苦しくても、完璧なハッピーエンドを願う……!)