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想像力が割と豊かというか幻想の世界で生きてるというか、しかしここは現実なのだ

飛行機に乗ると、死んでしまった弟を思い出す。
特に夕暮れなんて最悪である。
彼が最後に乗った飛行機が夕暮れであり、降り立った地は夜は真っ暗でなんも見えなくてらそこから一人で目的地に帰ったのかと、想像すると辛く悲しくなってしまう。
そんな目に合わせてしまった、という後悔の念しか浮かばず、思い出し飛行機でも泣いてしまう。

しかし、はたから見たら痛い女である。

辛い😭😭😭😭😭

飛行機に乗り感傷に浸っていた。
窓の外を見て辛い気持ちになっていたら、全席の女の人が

『まだ離陸しないんだよね~www』

と電話を始めた。

エッ?!こんなのあり?!
感傷的な気持ちより驚きが勝った。
シートベルトサインが出てるのに立ち上がって席を移動するメンズもいて、なかなかに治安の悪い飛行機で笑いが込み上げた。

『あ、離陸しそうwww』

女の人は離陸体制に入ってエンジン吹かしてる飛行機であっても電話をしていた。

強者とは彼女のことである。
何度かシートを蹴飛ばすか悩んだが、関係ないしな…と思いとどまって良かった。

20分遅れで離陸。
外は打ち付けるような雨が降っているせいか、機体は揺れる揺れる。壁に何度も頭が当たる。
感傷的な気持ちより痛さが勝ち始め、感傷に浸る所ではなくなってきてしまったのであった…
ジェットコースターより揺れまくり、飛行機で酔ったことがないのに酔いそうになる…うっ!辛!!!

やっと落ち着き、キャビンアテンダントさんよりミールクーポンあるので、お好きなもの選んで下さいと丁寧かつ笑顔で接客を受け、マフィンと紅茶を頼んだ。

『マフィンと緑茶ですね😊承知しました😊』

「あ、ハイ!!!」

しかし私のリュックには、伊右衛門が入ってるのであった…
大好きな緑に縁があるんだなと、自分を納得させたのだった…

こんな日もあって良いのかもしれない。

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