遺伝的に筋肉がつきにくい!それってどんな人? 対策は?
トレーニングも栄養摂取も
しっかりやってるのに筋肉が付かない(付きにくい)
こういった悩みを抱えている方は多いです。
今回は
筋肉が付きにくい人の特徴と出来る対策を解説!
筋肉が付きにくい人の特徴
※理論的・論文ベースでの内容です。
筋肉のタイプが違う
あなたはご自身の筋肉が速筋タイプなのか
遅筋タイプなのかご存知ですか?
もちろん、各部位によっても変われば、
普段どんなトレーニングをしているか、
どんなスポーツをしているかにもよって
筋肉のタイプは変わります。
しかし、筋肉を効率良く付けていく場合、
絶対に自分が速筋タイプなのか
遅筋タイプなのかを知っておく必要があります!
【速筋タイプ】
短い時間で大きく強い力を発揮するタイプ
(短距離走選手型)
【遅筋タイプ】
長い時間、一定の力を出し続けられるタイプ
(長距離マラソンタイプ)
ちなみに、
速筋タイプ=筋ボリューム重視
遅筋タイプ=(レップ)回数重視
が効果的です。
(※筋ボリューム=重量×挙上回数×セット数)
ちなみにですが、
自分が速筋タイプなのか遅筋タイプなのか
チェックする検査キットもあります。
男性ホルモン(テストステロン)濃度が低い
凄くシンプルな理由ですが、
筋肉を付けるには男性ホルモン(テストステロン)が重要です。
カルニチン(肉に良く含まれる)や
亜鉛などの摂取でテストステロン濃度を上げましょう!
ミオスタチンの量が多い人
ミオスタチンは簡単に言うと、
「筋肉が成長し過ぎない様に制限するタンパク質」
です。
このミオスタチンの量が多い人は、
どれだけ良質なトレーニングが出来ていても、
どれだけ良質な栄養摂取が出来ていても、
筋肉が付きにくくなります。
ミオスタチン・筋分解抑制については
こちらの記事もご一読いただけると嬉しいです♪
対策
ミオスタチンの分泌を抑えるには
ビタミンDがおすすめです。
日光浴をしたり、ビタミンDが豊富な
食品を食べたりで対策をしましょう!
(卵・キノコ・うなぎあたりがオススメ)
身長が高い(手足が長い)人
身長が高く、手足が長い人も筋肉は付きにくいです。
主な理由は、高重量を扱いにくい為です。
物理的な話ですが、
当然、身長が低く手足が短い人と
身長が高く手足が長い人では、
圧倒的に身長が低い人の方が重い重量を扱う事が出来ます。
※身長が高い人はスクワットやデットリフトでも
関節の屈曲伸展角度が(関節可動域ROM)を
フルに使う必要がありますよね。
例えば、床にある同じ10㎏の物を
持ち上げる時も
身長160㎝の人と180㎝の人では
全く労力が違います。
また、重さ(物体)が最も体から離れている時に
筋肉や関節、靭帯に強い負荷が掛かるため、
単純に手足が長い人の方が
その分負担も重くなります。
スポーツジムに行っている方ならイメージしやすいと思いますが、
実際に凄く筋肉が付いているゴリゴリした人は
大体身長が低くないですか?
当然、高身長の人でもゴリゴリの人は
いますが統計的には圧倒的ですよね。
シンプルにまとめると、
トレーニングにおいては、
身長が低い人の方が圧倒的に有利である!
骨が弱い・細い・薄い
骨格が細い方や、骨密度が薄い方も
筋肉は付きにくくなります。
※筋肉は骨に付着する為、骨の強さと比例する
事実、骨密度と筋肉量は比例する
と言う論文がいくつかあります。
また、2009年のアスリートを対象にした研究では、
「骨の重量が1㎏増えるごとに5㎏まで
筋肉を維持する事が出来る」
なんて結果を発表しています。
骨密度を上げるトレーニング
骨密度を上げる方法はシンプルで、
そこそこ高めの強度でトレーニングをする事です。
実際、
1RM85%(1回だけ上がる重量が100㎏の場合、85㎏を扱う事)
の強度で週2回✖10か月継続すると、
骨密度が0.5%~2.5%向上する事が分かっています。
また、格闘技系のエクササイズでも同様の
変化が見られたという研究があります。
骨を強くする栄養素
では骨を強くする為にはどんな栄養を摂れば良いのか。
それは、
カルシウム
マグネシウム
ビタミンD
ビタミンK
このあたりの栄養が重要です!
カルシウムは牛乳やチーズの様な乳製品では無く、小魚や豆腐、納豆などで摂取する事をお勧めします!
遺伝的問題
最も聞きたくない話だと思いますが。。。
まず結論から言うと、
筋肉の付きやすさは約50%程遺伝が関わってきます。
2011年にロンドン大学で行われた研究です👇
※遺伝子と筋合成の関係を調査した研究
56名の男性を対象に行った研究で、
週5回のトレーニングを計12週間継続(ターゲットは脚)した結果、
筋肉が付きやすい人と付きにくい人では約4倍の差があった
事が分かりました。
他にも2017年にも似たような研究があり、
やはり遺伝的な要因が大きいと。。。
研究者いわく、この結果は、
環境が50%、そして遺伝が50%関係
していると述べてます。
日常の活動量が多すぎる
日常の活動量が多い人も筋肉は付きにくくなります。
仕事で1日中歩き回っている方や、
習慣的にランニングなどの有酸素運動を行っている方は、
当然消費カロリーが多くなってしまい
エネルギーの消費も多くなります。
筋肉を付ける為には絶対に
オーバーカロリー(摂取カロリー>消費カロリー)
の状態を維持する必要がありますので、
可能な方は日頃の活動量を減らす努力をしてみましょう。
※エレベーターやエスカレーターの利用頻度を増やす等
ストレスを良く感じる人
日頃からストレスが多い人はコルチゾールという
ストレスホルモンが分泌され、
筋肉の成長を邪魔し、様々な悪影響が及びます。
※コルチゾールは良い面もあります。
ダイエットやボディメイクは
トレーニングや食事だけで無く、
日常生活(生活習慣)やストレスマネジメント能力
も必要である事が分かりますね!
(私のお勧めは日光を浴びながらのウォーキング)
まとめ
しっかりとトレーニングをしていはずが、
なかなか筋肉が付かない。。。
そんな「筋肉が付きにくい人」
はどんな人なのか。
またそれを打破する対策はあるのか。
・筋肉のタイプが違う⇒遺伝子検査でチェック
・男性ホルモン濃度が低い⇒お肉(カルニチン)を食べる
・ミオスタチンが多い⇒ビタミンD摂取と日光を浴びる
・身長が高い(手足が長い)⇒収縮種目を増やす
・骨が弱い/細い/薄い⇒豆腐や小魚を食べる
・遺伝的問題⇒環境で50%結果が変わる
・日常の活動量が多すぎる⇒なるべく動かない
・ストレスが多い⇒軽めの運動でストレス発散
以上、筋肉が付きにくい人の特徴でした!