FLAT FACE/HONEYMOON IN PARIS~隠れ名曲、名演コレクション。
昨日の鈴木さえ子さん(東京マザーズ)の「フィラデルフィア」について書いた記事に予想以上の反響がありまして、ちょっとビビったりたじろいだりしています。
予想以上の反応があると、次の記事はメチャクチャ書きにくかったりするんですよね。何を取り上げるか迷ってしまいますし、ね。
ま、昨日の段階でどの曲にするか決めていたから、丁寧に書いていくだけです。
鈴木さえ子さんが1980年代半ばから後半にかけて所属していたレコード会社はMIDIでしたが、そこからデビューしたアーティストはローザ・ルクセンブルクやザ・ファントムギフト、清水ミチコさんなどメチャクチャ個性的な方々と、小野リサさんや今日取り上げるFLAT FACEのようにひたすらわが道を行く方々のどちらかだったように思います。
・『MIDI SINGLES 1986』(MDC5-1083/MIDI)
FLAT FACE「HONEYMOON IN PARIS」収録。
画像をタップすると、FLAT FACE「HONEYMOON IN PARIS」のP.V.を見ることができます。
FLAT FACEは1986年10月21日にアルバム『FACE』でデビューしました。
メンバーは元葡萄畑の武末充敏さんと武末淑子さんの2人組です。エンジニアリングを担当したのはデイト・オブ・バースの重藤功さん。
武末充敏さんの勤務先と重藤さんの勤務先が隣だったから、自然と知り合うことになった模様です(当時の重藤さんはボトルネックでオールマンみたいなことをやっていたとか。ちなみにデイト・オブ・バースがメジャーから作品を発表したオムニバス『別天地』も1986年の発売でしたね)。
・「別冊IND'S Chart No.2」(SWITCH)
FLAT FACEのインタビュー掲載(インタビュアーは杉山達)。
充敏さんが葡萄畑を脱退して、福岡に戻ってから、レコード店で働きながら自宅
録音をしていて、淑子さんと知り合い一緒に活動をすることになったそうです。
結局、彼らはシングル「HONEYMOON IN PARIS」とアルバム『FACE』を残して活動停止してしまうんですね。
その後、淑子さんはバリ島やマレーシアなどを訪れ、ライヴ活動やマレー語による曲を作り始めます。
1998年9月にはソロ・デビュー・アルバム『甘い水』を発売しました。
淑子さんは高取淑子名義で近年までライヴ活動を継続していた模様です。
・「Midi Music Cafe pre-first Issue 1999」(MIDI&MIDI CREATIVE)
高取淑子アーティスト紹介掲載。
画像をタップすると、高取淑子「HONEYMOON IN PARIS」のライヴ映像を見ることができます。
この時期(1994年~2009年3月いっぱい)にはなぜかFLAT FACEの「HONEYMOON IN PARIS」が彼らの地元福岡、九州朝日放送の番組「るり色の砂時計」のテーマ・ソングとして使用され、短冊形のCDシングルとして発売されています。
この短冊の画像は何度か拝見しましたが、MIDIの通常の流通ではなく、特販からの発売のようですね。
こうした形でユニットが活動休止しても、作品が愛されて、カタログに残るというのは本当に素晴らしいことだと思います。
そして、2014年にはMIDIレコード30周年ということで色々なアルバムがリマスター紙ジャケット再発されたのですが、FLAT FACE『FACE』もめでたく再発されました。まだ入手可能と油断していますが、こういう作品は早めに入手した方がいいですね、と自分に言い聞かせているところです。
明日も福岡が生んだ素晴らしいグループの作品を紹介したいと考えています。お楽しみに。
ではまたー。