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獲物の分け前~伊藤銀次『山羊座の魂』編。
このところとある重要案件についてずっと携わっておりまして、メチャクチャ疲労しているのですが、その件に関して臨時収入がありました。
そういう時、大事に貯金するということができないですよねー、私は。。
大事なものにお金を使っているつもりなんですが、こういう時にはCDや書籍、雑誌を買ってしまうのでした。
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・伊藤銀次『山羊座の魂』(VSCD-1729/FLY HIGH RECORDS)
このアルバムのオリジナルは1990年発売です。
えーと、当時の人気番組「イカすバンド天国」(以下「イカ天」)の審査員として、銀次さんがかなり注目されていた時期ですね。
このアルバムには「イカ天」で審査員をされていたベースの吉田建さん、ドラムスの村上秀一さんにギターの下山淳さんとキーボードのホッピー神山さん(RAELのお二方という!)が参加した曲があるんですよ。
泉谷しげるさんのLOSERの流れにある活動とも言えますね(ちなみにホッピー神山さん以外の方々と仲井戸麗市さんが参加していました)。
「Raintown 2099」という曲なんですが、テレビ映像が残っていました。それではご覧ください。
レコーディング・メンバーによるパフォーマンスですが、多分リップシンク(当て振り)でしょうね。しかし、この中の村上ポンタ秀一さんの迫力は素晴らしいです。
このアルバムからシングル・カットされたのはジャケットの下にリンクを貼った「僕達のSummer Days」でして、カップリングにはアルバム『BABY BLUE』に収録されて、シングルでも発売された「雨のステラ」のニュー・ヴァージョンが収録されました。
(本来、このアルバムには未収録でしたが、この紙ジャケット盤にはボーナス・トラックとして収録されました)
実はこの曲の作詞者である神田広美さんのアルバムを銀次さんプロデュースで録音して、発売寸前で神田さんの意向で発売中止(『ペンギン・イン・ザ・ジャングル』というタイトルで予約を取っていました)になって、現在まで未発表になっています。
このアルバムではThe Left Bankeの「いとしのルネ」を取り上げていて、日本語詞はザ・コレクターズの加藤ひさしさんによるものなんですが、後にザ・コレクターズが日本語詞でセルフカヴァー(?)しています。
ちなみにリンク先はザ・コレクターズのヴァージョンです。
実はジャケットやタイトルもあって、リアルタイムではそんなに好きなアルバムじゃなかったんですよね。
特にアルバム・タイトルの『山羊座の魂』は。
今回買って聴いてみたら、土橋一夫さんのライナーが素晴らしくて、読みながら聴くと当時苦手に感じた部分や聴き込まなかった部分を理解できるようになったと思うのです。
こうした丁寧な再発に触れたら、また反応も違うかもしれないと強く思いました。
リマスタリングの効果も大きいですし。
高橋研さんやサエキけんぞうさんが歌詞を書いていたり、聴き直してみたら印象が変わるかもしれないアルバムです。是非一度だけでも。
それではまたー。