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獲物の分け前~伊藤銀次『Hyper/Hyper』編。
伊藤銀次さんの東芝EMI時代の紙ジャケ盤を一気に3枚(『Nature Boy』『Hyper/Hyper』『Dream Arabesque』)入手したわけなんですが、『GET HAPPY』は見つからなかったんですよね。。
ちなみに『山羊座の魂』に関してはまだまだ入手できそうなので、近いうちになんとかする予定です。
さて、銀次さんのポリスター時代に対バンしたり、アルバム『STARDUST SYMPHONY '65-'83』にコーラスで参加したNOBODYのTDKレコード時代のアルバムが再発された(される)模様です。
今回はオリジナル・ミックスではなく、配信用のリミックス・ヴァージョンが採用されていて、それをリマスタリングする形での再発で、デモ音源が多数ボーナス・トラックとして再発された(される)みたいですね。
これも入手したら、すぐにレポートする予定です。
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・伊藤銀次『Hyper/Hyper』(VSCD-1727/FLY HIGH RECORDS)
このアルバムのライナーも土橋一夫さんのインタビューが素晴らしいです。
ゲスト参加のミュージシャン、シーナ&ロケッツの鮎川誠さんとのエピソードには身体が震える思いがしました。
そして、PINKのホッピー神山さんと逆井オサムさんとのエピソードもステキですね。
PINKや銀次さんのインタビューをよく掲載していた雑誌「Chart」は「POP IND'S」に発展するわけですよ。
銀次さんが気に入ったというアルバム『PSYCO DELICIOUS』にはCMに使われた「KEEP YOUR VIEW」が入っていて、それまで以上に知名度が上がった作品でしたね。
私の周りにはPINK好きな人が多いので、こういうエピソードはメチャクチャ嬉しいです。
もちろん、銀次さんの視界に入ってきたというPSY・Sも「Chart」や「ミュージック・ステディ」によくインタビューが載っていましたし。
日本でレコーディングして、英国でミックスする方式はこの前後には割とあった手法でして、若干時期は前後しますが、ザ・シャムロック『Sometimes Better Than Sex』やムーンライダーズ『最後の晩餐』もそうでしたね。
バブル全盛で円が強かった時期だし、レコーディング・スタジオも稼働している時間が長かったので、効率的な方法だったと今なら理解できます。
海外のエンジニアとの交流が日本でのレコーディングにフィードバックされたのも大きいですね。
このアルバムで印象に残っている曲は先ほどリンクを貼って、ベスト・アルバム『CHAGES』にも収録されていた「Sunflower」と、当時日清パワーステーションのライヴで1曲目に演奏されたことがある「Suspicious Suspicious」ですね。
銀次さんのアコースティック・ギターと柴山好正さん(だったと思う)のギターがとにかくカッコよかったのでした(ただ、演奏頻度は高くなかったので、ライヴで聴いたのはあの時だけだったかもしれません)。
この曲のスタジオ・ヴァージョンのギターは逆井オサムさんとクレジットにあります。
逆井さんのギタリストとしての評価が低すぎるのは本当に残念ですね。この曲でも見事なプレイを披露されています。
銀次さんとPINK、PSY・Sとのエピソード、エンジニア話など興味深いライナーとリマスタリングの効果など、オリジナルや東芝EMIなどからの『Hyper/Hyper +1』を持っている方々に聴いてほしい内容ですし、ライナーも読んでほしいですね。
明日は重要な用事がありますので、『Dream Arabesque』の紙ジャケ盤については金曜に書く予定です。お楽しみに。
ではまたー。