石川セリ/MARTINET(雨燕)~隠れ名曲、名演コレクション。
昨日取り上げた喫茶ロックスに参加していた石川セリさんには名曲が大量にあるアーティストなので、今日取り上げる曲をどれにするか考えに考えて、なおさら考えて曲を決めることになったわけです。
かしぶち哲郎さんのライヴに飛び入りした石川セリさんは最高にステキだったので、あの日「喫茶ロックジャンボリー」に参加することを決める一因になったという記憶があります。
石川さんの代表曲である「八月の濡れた砂」や「ムーンライト・サーファー」に「ダンスはうまく踊れない」や「SEXY」のどれかとも考えましたが、ジャケットや楽曲がとにかく素晴らしいアルバム『ファム・ファタル』からの曲にしたいと考えたんですよね。
これまた好きな曲がいっぱいあるので、またまた悩んでしまった私です。
石川さんの代表曲に「キ・サ・ラ恋人」も挙げられると思いますが、カップリングの「MARTINET(雨燕)」もとにかく大好きなんですよね。
・石川セリ「MARTINET(雨燕)」from album 『ファム・ファタル』(PROT-1030/ユニバーサルミュージック)
この曲の演奏は(鈴木慶一さん抜きの)ムーンライダーズが担当していて、素晴らしい仕上がりになっていますね。
発売や録音時期からすると『アマチュア・アカデミー』とおそらく同時期です。
この曲で(おそらく白井良明さんが弾いているであろう)アコースティック・ギターが上手く使われているのは無関係ではないはずですよ。
かしぶちさんは石川さんに楽曲提供をこのアルバム以前からしていて、石川さんの声を活かす曲作りができたと強調しておきます。
ちなみにかしぶちさんはこの曲をセルフカヴァーしていて、1987年7月の「かしぶち哲郎 3NIGHTS IN スペース7」などで演奏しています。
かしぶちさんにとって『ファム・ファタル』は重要な作品で、収録曲の「Noel」や「恋愛飼育論」、「キ・サ・ラ恋人」にこの「MARTINET(雨燕)」はソロ・ライヴでセルフカヴァーされているのでした。
・かしぶち哲郎「マルチネ(雨燕)」 from live album 『LIVE EGOCENTRIQUE』(MDCD-1001/moldau disc)
かしぶちさんのライヴ・アンソロジーであるこのアルバムにヴォーカル&ギターがかしぶちさん、キーボードに板倉茂隆さんの2人で演奏したテイクが収録されています。
かしぶちさんのこのライヴ・アルバムは現在、入手困難になっていますので、聴くことすら大変なこの状態はちょっと残念ですね。
かしぶちさんだったり、ムーンライダーズ関連には入手困難なアルバムが多いのは、できるだけ解決してほしい!とここで強調しておきます。
明日も「隠れ名曲、名演コレクション」をやる予定ですが、今のところ何を取り上げるかは全く決まっていません。明日書き始めてから、じっくりと考えます。そんな感じです。
ではまたー。