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獲物の分け前・4月上京編〜「ヒット曲の料理人 編曲家 船山基紀の時代」

 この本も立川志らくさん「師匠」のイベント前に寄ったお店で購入したわけです。
実はこの本だけ迷ってしまって、中身の確認をさせていただきました。
それはなぜかというと、持っていたような気がしたので確認させてもらったのでした。
ちなみに混同してしまったのは萩田光雄さんの本でした。色合いが似てたのかな?
まー、それはともかくとして。
じゃ、行ってみよー。

・「ヒット曲の料理人 編曲家 船山基紀の時代」(リットーミュージック)

 編曲家の本が割と色々発売されて、買い忘れたものが多いのですが、こうして古本屋でコンディション的にもお値段的にもいいと判断したものは買うようにしています。
船山基紀さん仕事に注目するようになったのはかなり遅くて、C-C-Bの「Romanticが止まらない」辺りからだったはずです。
勿論、それ以前からお名前は存じ上げてましたが、いわゆるバンド系の編曲家の仕事に注目してましたから、あまり視界に入ってくる感じではなくて、むしろ古いタイプの職業編曲家と思っていたのでした。

 編曲家として注目されたきっかけが沢田研二さん作品ということで当時の思い出を語ったり、沢田さんのスタッフだった木﨑賢治さんのインタビューが掲載されています。
ちなみにに木﨑さんのインタビューは昨日取り上げた「ヒットソングを創った男たち」にも載ってますから、我ながらしつこいというかしぶといというべきか。

 アーティストのインタビューということで渡辺真知子さんも掲載されていますね。
渡辺真知子さんのデビューはなかなか衝撃的でしたから、あれも船山さん仕事だったのかと納得しました。
歌謡曲というかニューミュージックのはしり的存在でしたからね、渡辺さんは。
ソングライターとしての能力の高さと歌唱力などについてはもっと語り継がれるべき存在だと思ってます。真面目な話。

 で、船山さんがフェアライト(サンプリング・キーボードの元祖という表現がわかりやすいのかな?)を導入してからの流れがとにかく面白くて、筒美京平さん作品の編曲家として、船山さんの仕事が更に評価されるようになったわけです。
私が大好きな。C-C-Bはその代表的なものですね。
上手く言えませんが、テクノ系のアーティストやバンドがフェアライトを使って編曲するのと、船山さんの編曲はちょっと違ったものがあって、歌謡曲の中で広がったという意味では船山さんの功績は非常に大きいと思うわけです。

 そして、圧巻なのは船山さんの編曲リストですね。このリストを見ることができるのはかなりの幸運ですよ。感謝。
今回上京時に購入した本についてはこれで一区切りになります。
明日は上京時に購入したCDについて書く予定です、お楽しみに。

 ではまたー。

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