秋の日

干し柿を吊るします。

もう とっくに木の葉が落ち始め、
紅葉の季節が来た。と知らせてくれます。

秋祭りが終わり、
ちょうちんの行列や、
だんじりの通り過ぎた後、

ハロウィンのゴースト・モンスター達も
家に帰り
祝杯を挙げる頃

極寒の冬の嵐が吹き荒れる前の
ほんの束の間

静寂の秋が訪れるのです。

今年も空は青かったかな と

水はきらきらと お日様の光を受けて
輝いていたかな と

風はそよそよと 甘い匂いを運び

私は 心震える感激を
味わっていただろうか

嬉しくて
喜びの涙を流しただろうか 

人を 愛していただろうか 

自分を認め 許していただろうか と

秋の

静寂の 時の中に

すっぽりとくるまって

尋ねてみたりするのです。

いいなと思ったら応援しよう!