人として
夏野菜が秋野菜へと替わって来ました。
ホクホクと湯気立つ、温かな煮込み料理が嬉しくなってきます。
妙に人恋しくなってきて、
団欒と言うひと時がとても懐かしく、愛おしく思えてきます。
最近は「未来食」と言って、画面で見かける事もあり
色も形も触感さえも、似て非なる様なものが出て来たりします。
そのうち「団欒」と言う言葉すら、死語になってしまうのかも知れません。
何か知らない間に、気付かない内に、
情報最先端ばかりに目を奪われ、取り残されない様
置いてけぼりにならない様、面白がって楽しんでいる内に、
気が付くと、まるで家畜に餌をやるように、
餌を与えられ飼いならされ、家畜扱いされている様な
そんな気さえして来てしまうのです。
人が人である為に、最低限守っていなければならない
人としての尊厳のような、失ってはいけない
人としての自覚の様な意識の様な、
最後の砦を、壊してはいけないと
近頃 特に思う事が多くなりました。