ホスピス

言葉を変れば
誰もが”余命”と云う時間を生きている

生まれた時から自分の持てる
この世界の滞在期間を費やして行く

残された と言うけれど
限られた と言うけれど

誰にしても
この世界を終える間の
命を生きている事に違いない

“余命”と聞いて
辛かったり 苦しかったり
悲しいと言葉が浮ぶのは

貴方と私の
距離が近くて

沢山の感情を
抱き過ぎてしまったからなの?

看取る とか
送る とか

そんな人が特別必要で
少しでも 其の痛みを
緩和する事の出来る人々が

そんな人達の居ることが
そんな人達の居る場所が

あると知っているだけで
少しは安らぐ気がするのです

“余命”と云う
限られた時を生きている
臆病な私は

いつの間にか 心の片隅に
刻印してしまっているのかもしれません


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