境界線
標高8000m
水深30~40mの
生と死の境界線の中
地面には6m
水面には10m以上の高さから転落する
1300dBの雑音
20mAの電流
8Gの重力
1mの津波
50時間以上の不眠の、
死の境界線の中でしか生きる事は出来ず
塩分濃度の低い水や
大量の空気を注射されれば死に
身の回りにも
死の危険あるものは ごろごろしているらしいです。
そんな中で
特に意識もせず
生きているのは 当たり前
となった
脳天気な私がいる。
限られた空間でしか生存不可能な「人」と云う
不自由な生命体。
そんな危うい環境の中で
日々生息を繰り返し
生きていること自体、奇跡であるのに
其の中で 声高らかに
生命の歓びを歌うことが出来るなら
それこそ 正に
ファンタジーの世界に
迷い込んでいるのかも知れない。
秋雨の 寒さ身に染むそんな日は
魂が
死の境界線を
彷徨っているような 気もするのです。