記憶力

眠って起きると、
忘れている私。

あれ程燃えたぎっていた感情も
ぷすぷすと 灰になりかけている。

これも
「私は変わった」と 言うのだろうか。

同じ感情を何の変化も無く
持ち続ける事は、かなりしんどい事なのかも知れない。

忘れる。と云う特技が無ければ
人の精神は破壊してしまうのかも知れない。

けれど其の一方で、
記憶力の無さに 嘆く私。

どうしてこんなに頭悪いのだろう。 と

記憶力が良い。イコール
頭が良い。と云うのも弊害だけど

もう少し活発に
記憶力と云うものが作動してくれれば良いのに
と 思う場面が多すぎる。

「記憶力」と云うからには
力なのだろう。

そんな力を開発する方法。と云った類の本が、
ちらほらちらほら混ざっている。

そんな御呪いの様な謳い文句を

つい 弱みに付け込まれ
ふらふらと手を伸ばしてしまう私がいて

劣等感の上塗りに
自分の価値の抹消に

繋がって行かない様に と
もがき続けているのです。

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