三月うさぎのティータイム
三月うさぎが時計を持って
走り回っている。
ターシャはクリスマスのローソクを作り始め
薪の準備に追われていた頃かも知れない。
「クリスマスツリーは何処だったかしら」
と記憶を辿り、
Xmasケーキの予約や
フライドチキンの広告が
ちらちらと 気になり始める。
おせちの本などをぱらぱらとめくってみたり
炬燵を出そうか出すまいかと思い巡らしてみたり
頭の中はぐるぐると
景色を変え始める。
そんな人も居るのだろうけど
私は祭りの枠の外、
いつも遠目に輪を外れ
ぼんやり星空を眺めている。
Xmasのその日だけは
地球上に争いは無く
戦いは無く
温かなシチューを
誰もが共に分かち合う日だと
祈りの中の 平和な心を
誰もが共に歓ぶ日だ と
未だに思い続けている
番外編の
間の抜けた
時代遅れの人間が
ここにも 一人いるのです。