いしはら雄介と安里屋ユンタ
私が通っていた沖縄の高校の同級生、3年間同じクラス、弱小だった高校をたぶん初めて県でベスト8に進出させたバスケ部のキャプテン、いしはらゆうすけ。
大学から熊本に住んでいて、卒業後、熊本で沖縄料理屋の店長をやっていて、遊びにも行きました。なのにいつのまにか仕事やめてYouTubeしてたり、観てみたら楽しそうに歌ってるし。なに考えてるかわからない、とにかくマイペースで頑固で、でもどんな時でものほほんと明るくて、器量が大きくて自然と周りに人が集まる、私に持ってないもの全部持ってるような、本当に尊敬できるかっこいい男です。
そんな彼は縁あって、私が現在プレーしてる熊本に住んでいました。私が熊本に移籍してくる前から、頻繁ではないものの、1年か2年に一回「応援してるよ。試合観に行くからよ」と連絡をくれました。返信してもやりとりはそこでおしまい、私から送っても返ってこないことも。私は彼が沖縄県人の中でも群を抜いてマイペースなことを知ってるのでそんなこと気にも止めません。雄介らしいなと。それなのに、連絡が来る時はなぜか私がチームが決まらなくて精神的にしんどい時や、試合になかなか出れないタイミングで連絡してくるのです、「また観に行くからよ、応援してるよ」と。敵チームとして熊本で試合があっても、招待するよって言ってるのに、自分でチケットを買って、後日観に行ったことを報告してきたり、本当に意味のわからないやつでした。
つい最近、またふらっと連絡が来て、「子ども連れて観に行くからよ」って。いや、そもそも子どもできたことすら教えてもらってないよ雄介。YouTubeで観て知ったよ。いろいろとつっこみたいことはありつつも、マイペースな彼のことだから。とにかく珍しく本人から試合に行くという報告を受けて、試合会場で会えることを私も楽しみにしていました。
ただ彼が試合に来る予定の日を前に彼は病に倒れ、残念ながら逝去されてしまいました。
また観てほしかったよ。高校から知ってるあなたに、こんなおじさんになってもユニフォーム着てるところ。こんなおじさんになって試合に出てなくても腐らずチームメイトに声かけてるところ。高校の時、雄介がキャプテンなのに全然試合出れないのに腐らずそうしてたのを見てたから。ちょっと試合に出たと思ったら頑張りすぎてすぐに何回もファウルして交代させられたように、私もちょっとの時間しか出れなくても必死にボール追いかけるところ観て欲しかったよ。どんなに点差が離れて勝ってても負けてても、変わらず全力でやる姿勢は彼から学んだことです。どんなに試合中にチームが悪い雰囲気でもネガティブなことを絶対言わないようにしてたのはどんなときも彼がネガティブなことを言わないのを見てたからです。そんな彼の周りが常に明るい雰囲気なのを見ていてこんな人になりたいなと思っていました。
今までもたくさんの方々から良い影響を与えてもらって学ばせてもらってきましたが、彼もまた今の私に大きな影響を与えてくれていた1人です。
彼の顔を見に行った時、会場に長蛇の列が出来ていたのを見て、やっぱり彼は熊本でもたくさんの方々に愛されてたんだなと彼のことを誇らしく思いました。地元の沖縄にも彼のことを大好きな人がたくさんいることでしょう。私も雄介のことが大好きな1人です。私より30センチもちっさい小太りのおじさんです。でも高校の時から変わらず、みんなを笑顔にさせるのが上手で、何も考えてないようで誰よりも心遣いと声かけができて、そんな彼に倣ってこれからもプレーしていきたいと思います。あなたの歌う安里屋ユンタは今も大好きな一曲です。
いしはら雄介YouTube
出会ってくれてありがとう。
心よりご冥福をお祈りします。
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