12/3 目覚めから幸せ
ゆいさんの温かい腕に包まれていつの間にか眠ってしまっていた。何度か寝返りを打ってごろごろしているとふと視線を感じ眠たい目を擦りながら目を開ける。ゆいさんがこちらを眺めてにこにこしていた。
「もう…起きてたなら起こしてよ。」
少し恥ずかしさを覚えながら口にする。
「かわいい寝顔だなぁって、観察してたの。はるかって睫毛長いなぁとか、こんな所にほくろがあったのね、とか」
私の頬にしなやかな手を伸ばしあやす様に撫でるゆいさん。私は更に恥ずかしくなって布団に潜る。するとくすくすと楽しそうに笑うゆいさんの笑い声が耳に届いた。
「もう。」
と、私はもう一度口にして布団に潜ったまま照れ隠しにゆいさんの腰に抱き着いた。
目が覚めた時、大切な人が隣にいる幸せと安心感をゆいさんは私にくれた。
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