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みなぎ
2021年12月3日 21:36
ゆいさんの温かい腕に包まれていつの間にか眠ってしまっていた。何度か寝返りを打ってごろごろしているとふと視線を感じ眠たい目を擦りながら目を開ける。ゆいさんがこちらを眺めてにこにこしていた。「もう…起きてたなら起こしてよ。」 少し恥ずかしさを覚えながら口にする。「かわいい寝顔だなぁって、観察してたの。はるかって睫毛長いなぁとか、こんな所にほくろがあったのね、とか」 私の頬にしなやかな手を伸ば
2021年12月2日 22:22
「ん…はるか〜…?」 唇を重ねてからしばらくゆいさんの寝顔を眺めて堪能していた私の名前を、ゆいさんがまだ寝惚けた様子のくぐもった声で呼ぶ。 私はいつもの要領で「はいはい」とゆいさんの身体を抱き寄せた。 と、同時に、まだ寝惚けているとは思えない程の強い力でゆいさんが私の身体を抱き留める。驚いて顔を覗き込むとゆいさんは寝惚けながらもふにゃりと楽しそうに笑っていた。 ぴったりとくっ付いた身体か
2021年12月1日 19:16
ふと目が覚めた。暖かな布団の中でもぞもぞと寝返りをうつとカーテンの隙間から漏れる薄明かりの中、ゆいさんの寝顔がうすらぼんやりと見える。 私たちは一緒に暮らしてはいるけれどそれぞれ自分の部屋がある。もちろん私の部屋にもベッドがある。今はゆいさんのベッドの中だし最近はもっぱら一緒に眠ることが多いけれど。 徐々に目が慣れて薄明かりの中でもゆいさんの顔が見えるようになってきた。スヤスヤとまだ夢の中に