少し批判的にフジロック

フジロックについてnoteを書こうと思う。

世界一クリーンなフェス!
フジロック最高!

という話ではない。
そう言った話しは巷に溢れていると思うので、逆張りではないが、アンチな立場で書こうと思う。

1.はじめての苗場

記憶する限り、フジロックの会場にはじめて行ったのは、ビョークがとりで、プライマルスクリーム、コールドプレイがでた年の事だ。
調べてみると、2003年のようだ。
その年、チケットは売り切れており、自分はなぜかチケットを現地で調達できると考え、ジーパンにTシャツというアホみたいに軽装で車で五時間ぐらいかけて苗場に向かった。
チケット譲ってくださいという、汚い紙切れを持って越後湯沢駅に突っ立っていたが、この世間知らずならぬ、フジロック知らずの青年に譲ってくれる人もなく、結局何もせずにまた五時間かけて地元に帰ったのである。
あの頃は何も知らず、変にフジロックに対する期待感だけが高まったと記憶している。

2.はじめてのフジロック 

調べる限り、自分がはじめてフジロックに行ったのはそこから四年後の2009年のようだ。
oasisを見たくて行ったと思うのだが、自分は友人カップルとともに、キャンプで行くと言うわけのわからないただカップルの邪魔でしかないポジションで行ったと記憶している。

前夜祭から行ったのだが、その年には尋常ではない雨が降り夜中の時点でテントの地面がびしょびしょになり、快適とは程遠い一夜を明かした。
なぜか少し眠れたようで、夜中とはうってかわって、尋常ではない暑さで目が覚めた。
晴れてよかったなという思いと、これが女心と山の空というやつかと、環境の厳しさを知った。

隣のテントを見ると、晴れた事に気をよくしたのか、とあるフジロッカーがはしゃいで「アイキャンフラーイ」とか言いながら、キャンプサイトの斜面を転げ落ち、下にキャンプをはっていた親子のところに突っ込んだ。
子供はギャン泣き、転げ落ちたフジロッカーは親に謝り、こりゃすごい光景だなとドン引きしてしまった記憶がある。

この二つのエピソードから

① 環境がかわりやすすぎる
② キャンプサイトにはところせましとキャンプがはられており、下手すると斜面みたいなところに建てざるをえなくなり

という、マイナス面が見て取れる。
なぜか、ここら辺の話しはそれがフジロックだから、みたいな体であまり語られていないように思う。

ちなみに、oasisでは盛り上がったのだが、とにかくリアム・ギャラガーの声がでてなかった。
この後たしかoasisは活動休止だか、解散になるのだが、まぁ、あれだけ声でてなかったらそうなるわなというぐらい出てなかった。

3.はじめての3日通し券

翌年、自分は例のカップルと3日通しでフジロックに行く事になった。
この年は昨年の反省を活かしてか、越後湯沢駅近くの宿をとって、体力万全で臨もうとした狙いが思い出される。

さて、結論から言うと、とにかくバスがこない。

本数は増やしてるのだろうけど、まぁ、バスがこない。

越後湯沢駅から会場までがこれまた遠い。

うる覚えだが、30分〜40分はかかったと記憶していて、とにかく遠い。

逆もぎゅうぎゅうにのせるもんだから、これまた快適とは程遠いという環境である。

行きも帰りも同様で、帰りのバスにいたっては、くたくたになりながらも、かつてのドラクエの発売日かってぐらい長い列になっており、一時間以上は待たされるのである。

体力万全どころか、あまりにも疲れたのでバス待ちの列で、カップルと自分が喧嘩までしてしまい最悪の思い出しかないのである。

極め付けは、その年の最終日のトリ、マッシブアタックが演奏してる中、雨もそこそこ降る中、寝落ちしてしまった事だ。

この時に、二度と3日通しでくるのはやめようと思ったと記憶している

このエピソードから

③ バスの本数がマジでたりてない

と言う事があげられる。
さらに言うと

④ トイレの数が足りなすぎる

世界一クリーンなフェスらしいが、日本のフェスにおいては、最も立ちションしてる奴らが見れるフェスとも言えるのではないだろうか。
とにかくトイレが足りないからこれまた、ドラクエの発売日ぐらい長い列になっている。
結局酒を入れる人が多いもんだから我慢できずに立ちションする奴らで溢れ返ってるのである。

余談だが、この長いトイレ町の列で、ハライチの澤部と岡田将生を見たのは、数少ない良いエピソードの一つではある。

4.最後のフジロック 

2011年、2012年とフジロックに行ったようで、2011年のフジロックでは、コールドプレイを苗場で見たようだ。
2003年、コールドプレイも見たいと思い、アホみたいな恰好で苗場にいた自分も、8年越しでコールドプレイを苗場で見たとは感慨深いものがある。

さて、話しを続けると、自分が最後にフジロックに行ったのは2012年のようだ。
そうか、10年も経ったのかと思うと、これもまた感慨深いものである。

お目当てはみんな大好き、レディオヘッドを見るためである。

これまたうる覚えだが、環境問題に先進的な考えがあるレディオヘッドはフェスには基本出ないという中、世界一クリーンなフェス、フジロックには出るという触れ込みが当時あったと記憶している。

まぁ、この触れ込みが前振りになるが私の自粛警察ならぬ、風紀警察的な心を揺さぶったのだと思う。

それはなにか。

とにかく場所取りがひどかった。

レディオヘッドはみんな大好きなので、メインステージとなるグリーンステージに、こなれたフジロッカーたちがこぞって椅子やらなんやらを置いて場所取りをするのである。
グリーンステージは相当のキャパがあるとはおもうが、会場の半分は椅子やらなんやらでうまっており、会場の暗さも相まって、あぶないのなんの。
なんだかそれに対して無性に腹が立ってしまい、それ以来行く気がなくなってしまった。

このエピソードから、

⑤ 海外の人に比べたらマナーはいいかもしれないが、日本人目線で見たら、マナーが悪い。


以上、それからアーケイドファイアや、ケンドリック・ラマーなど見たいアーティストはでたが、すっかり足が遠のいてしまった。

それらも踏まえて、またはそういったところも含めてフジロックを愛するべきなんだろうけど、自分は愛せなかった。

もし、これからはじめてフジロックに行かれる方に、多少でも参考になればいいなとも思うし、毎年楽しみにされてる方々は、今年もこれからも楽しんでほしいと思う。

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