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“ご注文はなんですか?”

私はよくスターバックスに行くのですが、お店に入ると店員さんが「おはようございます」「こんにちは」とあいさつをしてくれます。


それに慣れているので、先日たまたま別のカフェチェーンに入ってあいさつしようとしたら

「ご注文はなんですか?」

と言われて、とても面喰らってしまいました。

本当に、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして3秒くらい固まっていたと思います。


確かに、何も間違っていません。


何も間違っていませんが、こちらはお友達と話すような気持ちでいるのに急に「サービスを提供する側とされる側」の関係を持ち込まれたので、テンションの切り替えが必要で混乱してしまったのだと思います。

加えて、お友達と話す気分だったのに先方から下手に出られたような感じで、残念な気持ちもあったのだと思います。


(ちなみに念のためですが、カフェはみんな最初の一言はあいさつにすべきなどと思っているわけではないですし、スターバックスを大きく持ち上げるつもりもありません)


●相手の期待している関係性を突然裏切らない

●相手が親しみを持ってくれているときに裏切らない

この2つにとても気を付けないと、急に相手が離れていってしまうことがあると思いました。


特に、コンサルタントとしてクライアントと話すとき「何かお困りのことはありませんか?」などと言ってしまいそう。


だって、相手にとってのメリットが明確になっているほど、人間関係って作りやすいですから。


でもそれは裏を返すと、そのメリットが見えなくなった時点で終わる関係だということ。

深い関係というのは、そんなに簡単に一緒にいるメリットを口にできないものではないでしょうか。親友、恋人、家族って、そういうものですよね。


誰かと深い関係を作りたいと思ったときに、簡単な方に逃げない。

はずかしいかもしれないけれど、相手のメリットという口実に逃げない。


「ご注文はなんですか?」ではなくて「こんにちは」と言える勇気を持っていたいと思いました。

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