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自覚のある統合失調症

私は統合失調症だ。
でも正確には統合失調症じゃないかもしれない。

というのは、統合失調症だという自覚があるからだ。

統合失調症は、妄想や幻聴などの非現実と現実の区別ができなくなって、
社会生活に支障をきたす病気だ。
つまり病識(病気だという認識)がないというのが、基本的な症状になっている。

私は主に、被害妄想と幻聴の症状が出る。
具体的には、謎のおじさんが耳元で「死ね」と言ってきたり
すれ違う人に殺されるという妄想が出てくる。

でも病識があるので
「んなわけあるかい!」とツッコむ自分も同時にいる。

被害妄想や幻聴に振り回される自分と
正常な判断ができる自分が同居しているという、変な状態だ。

投薬の結果、途中で気づくパターンはあるが、最初から自覚があるのは珍しいらしい。

自覚がないのも辛いと思うが、自覚があるのも辛い。
自分が正常な状態じゃないと分かってしまうから。

不安を感じやすい性格と、自分を責めていることから、
「死ね」という幻聴が出てくるんだと思う。
つまり、死ね死ねおじさんも自分の一部だということだ。

ありのままの自分のことを認めて、好きになってあげることが、病気の寛解に必要なのだろう。人生の中で、自分を責めてきた時間が長かったから、すぐには変えられない。

でも、カウンセラーさんや友人に、自分のことを話すことで、思った以上に自分に厳しい自分を発見できた。
まずは、自己否定している自分に気が付かないと、ポジティブな転換すらできない。

自覚すること、そこから回復は始まる。

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うつ書店員→下がる人生アゲアゲ
うつ病のさなかで記事を書いているので、サポートしていただけると生きるためのパワーをもらえます。いただいたサポートは、記事を書くための、本代に充てさせていただきます。なかなか文化的な活動に充てる費用が捻出できないので、サポートしていただけると本当にありがたいです。