夢や目標なんて持たなくていい。
人生において自分が何をしたいのか分からない人は多いと思います。
分からないなりに何とか目標を設定してみても、すぐに挫折してしまう自分にガッカリしたり。
私もそんな1人で、やろうと決心したはずの資格試験の勉強、習い事、色んな事が長続きしませんでした。それでも、常に目標を設定していないと不安で、目標達成のために行動を起こしていないと強烈な罪悪感に駆られます。オフの日を何もしないまま過ごすと、「休日を無為に過ごしてしまった」と自分を責めて、落ち込んでいました。
そんな私を変えてくれた詩があります。
自分に対して「夢や目標を持って努力しなければならない」と言った時に苦しさを感じるのなら、自分が悪い人間、ダメな人間、欠点のある人間だから、良い人間に変わるために努力しなければならない。そういう自己否定が心の底に潜んでいます。
では、人が夢や目標を持ちたいと思う本来の動機はなんでしょう。
それは今より良くなりたいという望みです。
ではなぜ良くなりたいと願うのか?
成長することで、充足感、満足感といった、いい気分を味わいたいからです。
楽しい、ウキウキする、落ち着いている、癒される、安心感
嫉妬、憎しみ、怒り、悲しみ、無気力
数え切れないほど様々な感情を人は抱きますが、実は感情には2種類しかありません。
それはいい気分か、悪い気分か。
幸せとは、いい気分という心の状態を指します。
つまり私たちは幸せになりたいから、夢や目標を持つのです。
夢や目標によって未来へ期待を持つことで、私たちは今日を生き抜く活力を得ます。
でも夢や目標がなくても、例え叶わなかったとしても、人は幸せになれます。
周りの状況がどうであっても、良い気分になることはできるからです。
未来とは無数の今の連なりです。それなら今が幸せであること以上に大切なことはあるでしょうか。
人間は生きているだけで、すごい。
そして、人間は幸せになるために生きている。
夢や目標によって今が押し潰されてしまうのなら、そんなものは捨ててしまって、今の自分の気分が少しでも良くなるように、自分に接してやればいい。そんな風に思うのです。